過去最悪となったアメリカの失業率、米雇用統計の基礎知識

過去最悪となったアメリカの失業率、米雇用統計の基礎知識

アメリカの労働省が5月8日、4月の雇用統計を発表しました。発表によると、4月のアメリカの失業者は2,050万人に達し、失業率は前月の4.4%から3倍以上大きく悪化した14.7%でした。もちろん原因は新型コロナウイルスの影響によるものです。そしてこの数値は1930年代に起こった世界恐慌以来の水準だと言われています。そこで今回は、毎月アメリカが発表している雇用統計にはどのような情報が掲載されているのか、注目される理由や今回発表されたデータのまとめなどを解説していきます。

米雇用統計で注目すべき項目とその意味

米労働省によって毎月第一金曜に発表される雇用統計は、経済の動きを考察する上で重要な情報です。その中で最も注目されるのが、非農業部門雇用者数失業率となります。

非農業部門とは、自営業と農業従事者を含まないもので、全米の労働者の約30%を網羅するとされてるため、需要な指標の1つとされています。そして今回発表された雇用統計で、非農業部門雇用者の数が3月から2,050万人減少したことが報告されました。また最も失業者の多かったのはレジャーや接客業で、47%に当たる770万人の労働者が減少したことが分かりました。

雇用統計で注目すべきもう1つの項目である失業率に関して発表される数値は、「15週以上失業が続いている人の割合」「解雇や一時的な仕事を終えたの人の割合」など6カテゴリーの数値が発表されています。その中の1つに「公式失業率」というカテゴリーがあり、ニュースで主に使用されているのもこの数値です。リーマンショック後の失業率が10%(2009年10月)だったことを考えると、今回の14.7%という4月の数値の高さがイメージしやすいと思います。

また、雇用統計に関して覚えておきたいことの1つとして事前発表される予測数値があります。この予測値が実際の結果値と大きく乖離があった場合にマーケットに大きな影響を及ぼすことがあります。今回の予測値では、非農業部門雇用者数が−2,200万人、失業率が16%と結果値との乖離も少なく、実際の数字よりも悪い予想でした。

失業率はさらに悪化、ピークは25%の可能性

予想の範囲内ながらリーマンショック後よりもかなり悪い数値となった失業率について国はどのような考えなのでしょうか。トランプ大統領は8日、テレビ番組で失業率について「十分に予測できたものだ。驚きもなく、誰もが知っていることだ」とコメント。「雇用はすぐに戻る。来年は素晴らしい年になるだろう」と経済回復に対して意欲的な姿勢をみせてます。

しかし、アメリカの失業者数の増加はいまだピークを迎えていないようです。大手衣料品販売の「J.CREW」が5月4日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法の適用を申請し経営破綻。続く7日には大手高級デパート「ニーマン・マーカス」も経営破綻しました。

その他にも、民泊大手の「Airbnb」は5日、従業員の4分の1に当たる1,900人を解雇することを発表。また、配車サービスの「Uber」は従業員の14%に当たる3,700人を解雇、ライドシェア大手の「Lyft」では982人を一時解雇することが明らかになりました。このように5月に入ってからも、企業の解雇に関するニュースが続いています。  

さらにアメリカ労働省の14日の発表によると、失業保険申請数は、非常事態宣言が出された3月中旬以降の8週間で3,600万件を超え、失業率はまだ上昇する可能性があると考えられています。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は5月13日に行った講演で、「失業率は来月あたりにピークを迎える」と発言。またゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、失業率のピークを25%とする予測を発表しています。

少しずつ経済活動再開の兆しが見えてきた一方で、経済は依然として厳しい状況が続きそうです。6月5日に発表される予定の5月の雇用統計にも注目です。

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