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だましに騙されないチャートの読み方とは?発見~対処法まで解説

FX取引には、「だまし」があるということを知っていますか?
為替相場を分析する時は、ローソク足・移動平均線・ボリンジャーバンド・ストキャスティクス・一目均衡表など、様々なテクニカル指標を使って分析を行います。
基本的にテクニカル指標というのは、過去の価格から分析した結果を表しているので、確定するまで時間がかかるのはしょうがないこと。
そして表示のスパンが長ければ長い程「だまし」が多くなる傾向にあります。
文字で説明してもわかりにくいので、画像を見ながら「だまし」について説明したいと思います。
FXにおける「だまし」とは?
FXの参考書やWEBページなどでも、「だましに注意!」といった内容が書かれているのを一度は見かけたことがある方は多いのではないかと思います。
「だまし」と呼ばれるものだけあって、なんだか怪しいですよね。。。
FX初心者?上級者にかかわらず注意が必要とされる「だまし」とは、一体何者なのでしょうか?
※「だまし」といっても詐欺などではないので、そういったことに関してはご安心ください。
「だまし(fakeouts)」とは相場でよく使用される用語であり、テクニカル分析において「売」や「買」のサインが出たものの、相場がそのサインとは逆の動きをすることを指します。
この売買サインのことを、相場では「だまし」と呼んでいるのです。
「だまし」が起こるタイミングは、多くのトレーダーが注目している時間帯が多く、それは同時に多くのトレーダーが「だまし」に引っ掛かってしまう事を意味しています。
「だましが起こる理由」=「多くのトレーダーが注目している売買のサイン」といった見方が多く考えられます。
多くの資金が流れ込む事によって相場は一気に動き始める事が多く見られます。
多くのトレーダーの売買サインとなっているサインのひとつである「レンジブレイク」の例をご説明します。
水色のラインが相場価格の動き示しており、黒い2本のラインはレンジの上限と下限を表しています。
この相場は、まず初めに、上へレンジをブレイクします。
レンジブレイクは「買」で入るのが鉄則とされており、多くのトレーダーはレンジブレイクを確認後、★部分で「買」の取引を行います。
しかし、「買」で取引を行ったすぐ後、相場は反転してレンジ相場内へ戻ってきてしまいました。
レンジ内に戻ってきたことにより、トレーダー達はすぐさま慌てて損切りを実行。
これが、FX「だまし」のあるあるパターンとなります。
「だまし」に騙されずに対応できるという事は、多くの資金(利益)を出せるチャンスであり、資金を失わない(損失を出さない)為の重要な知識でもあります。
そういった中で「だまし」を見極めるという事は多くのトレーダーの目標となっており、誰もがその見極める力を身につけたいと思っているのです。
だましに気づいたらどうすればいい?
上記でも説明したように、テクニカル指標を使ったトレード方法には「だまし」が発生することが多くあります。
「買いの条件がそろったので買ったら、すぐに下落した」「売りの条件がそろったので売りにだしたら、上昇してしまった」というのが「だまし」というものです。
この「だまし」を事前に知ることや避けることは非常に難しいことだと言えます。
いくらベテラントレーダーであっても、避けることができないのがほとんど。
…では「だまし」に気づいたらそのまま放っておくしかないのでしょうか。
最も有効とされる対処法とされるのは、「ロスカット」を用いた方法です。
簡単に説明をすると「決済をする」ということですね。
自分がポジションを持っている通貨ペアのレートを見ていて「これはだましかも!?」と思った時、レートの動き(予測とは異なる方向への動き)が小さいのであれば、ポジションはそのままで様子を見ます(元の流れに戻ることもあるので、判断には注意が必要)。
動きが大きくなりそうと判断したのであれば、ロスカットで対処してしまうと良いでしょう。
だまし直後のエントリーは?
「だまし」が出たと確認した後、またエントリー条件がそろって再度エントリーしたいと思ったときはどうすればよいのでしょうか。
そういった時の「(例)対処法」についてご説明します。
下記のMACDの画像をご覧ください。
?のところでデッドクロスとなったので、これを確認して「売」でエントリーをすることにします。
しかし、エントリー直後にMACDが?のところでゴールデンクロスなっているのがわかります。
これがいわゆる「だまし」だったわけですね。
この時点でロスカットにより決済をします。
そしてさらにその直後、?のところで2回目のデッドクロス。。。
この時「売」の条件がそろっていても、そこはグッと我慢。ここではエントリーしないほうが良いでしょう。
このように、MACDは短いスパンでクロスを繰り返すことがあり、トレンドが無くなったときによく見られる現象のひとつです。
今までにあった流れが無くなったということなので、この時にエントリーしても勝率が低くなってしまいます。
1.だましがあった直後、再度条件が揃ってもエントリーせずしばらく見送って様子を見る
2.また流れが出来たあとに条件がそろったらエントリーをするこのような流れを守るようにすると、「だまし」に惑わされずにトレードが出来ると思います。
2本の移動平均線(MACDとそれを単純移動平均化した2本の線)を使用することで、相場周期とタイミングを捉えるという指標です。
MACDは「だまし」が少なく使いやすいと定評がある人気の指標のことです。
だましに合わないようにする為に
先ほどでも説明したように、「だまし」を無くすことはなかなか難しいことです。
きれいさっぱり無くすことは不可能ですが、「だまし」に合う回数を減らすということは可能なのです!
その方法は何点かありますので、ご紹介しますね。
★他のテクニカル指標と組み合わせる
例えば、ストキャスティクス・RCI・ADX・RSI・モメンタムなどと組み合わせて判断するのもひとつの手法です。
また、メタトレーダーに複数のインディケーターを導入して、そのパラメーターをわずかに変えて「だまし」を減らしています。
これによりエントリーする回数は減りますが、同時に「だまし」もかなり減ります。
★トレンド系とオシレーター系の指標を組み合わせる
トレンド系指標はトレンドが発生時に有効とされるツールです。一方のオシレーター系指標はレンジ相場に有効なツールといわれています。
この2つの指標を一緒に使用する方法です。
簡単に説明すると、トレンドが発生する際はトレンド系指標に注目して、もみ合っているレンジ相場ではオシレーター指標を使って分析をします。
それぞれの弱点を補完するってことで、「だまし」に引っかかる可能性が減ります。
★相関通貨を組み合わせる手法
似ている通貨ペアを一緒にチャートで分析をすることで、「だまし」を回避させる方法もあります。
複数のテクニカル指標を見比べるということと同じ理由で、「だまし」にあう確率を下げることができます。
似ている通貨ってなんだろう・・・?ということに関しては、下記の表にまとめてあります。
同じ大陸の通貨は似た動き方をすることが多い、ということが挙げられるので、大陸ごとに分けてみました。
相関通貨 | |
---|---|
大陸 | 通貨 |
北米 | 米ドル(USD)、カナダドル(CAD) |
オセアニア | 豪ドル(AUD)、NZドル(NZD) |
アジア | 日本円(JPY)、香港ドル(HKD) |
ヨーロッパ | ユーロ(EUR)、英国ポンド(GBP)、スイスフラン(CHF) |
具体的には、上記のような分け方です。
また資源国通貨である「豪ドル」や「カナダドル」は、金の価格や原油価格などと連動するケースもあります。
★エントリーする時間帯を狙う
「だまし」に合わないタイミングを見分けるのは、上級者であろうと難しいことです。
ただ1点だけ言うとすれば、相場の参加者が多い時間帯でエントリーしてみること。
特にロンドン市場前半(サマータイム16時?18時)または、ニューヨーク市場前半(サマータイム22時?25時)の時間帯は参加者が多いでしょう。
確実に相場参加者が多く取引をしているタイミングのひとつとして、重要な指標発表の後が挙げられます。
ほとんどの場合、指標発表後~1時間位は相場参加者はそんなに減りません。
短時間に大量の売買取引がされている状況で出現したサインこそ、「だまし」に合わないエントリータイミングである可能性が高く、少なくとも優位性があるトレードと言えるのではないでしょうか。
チャートを見比べるのにおすすめなFX会社
最後に、主要4通貨ペアを一度に表示して見るのにおすすめのFX業者と実際のチャート画面を紹介します。
チャート画像は左上から時計回りで(USD/JPY)、(CAD/JPY)、(CHF/JPY)、(EUR/JPY)で並べて表示しています。
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▼4通貨ペア チャート画面
(外為オンラインより)
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▼4通貨ペア チャート画面
(DMM FXより)