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ポジションの偏りと視覚的にわかりやすいポイントにはご用心!
FXに限らず、相場というものは市場参加者が一斉に同じ方向にポジションを取りにいくタイミングというのはしばしば訪れます。
しかし、株ならば誰もが買ってしまって値上がりを期待している状態。
または為替ならば、リスクオフ相場を期待して誰もがショートポジションを持ちきってしまったがため、プライスが下がり切らなくなる状態。
こういった現象はよく見られます。
この現象はポジションが偏っているからです。
そのようなポジションが大きく偏っている際は、最終的には大きく来た道の逆を進み、ある程度戻っていくことが多いです。
今日はそのような一例を紹介したいと思います。
上髭、下髭のレンジ相場
▼ 豪ドル円日足チャート
こちらは最近の豪ドル円の日足チャートになります。
オレンジの○で囲ったポイントに注目ください。
髭を残したローソク足です。
そして数十日の間、レンジ相場を形成しております。
こちらのコラムでも何度かオーストラリア経済の行方について危惧した内容で紹介させて頂き、豪ドル円の売りを推奨しておりましたが、それは世界的にみて、ほとんどの方が共通認識で豪ドルをショートしていたからです。
しかし、現在は78〜80円で推移したあと、下限方向にブレイクをしておりません。
トレンドが出来た後のレンジ相場というときは、一旦調整の戻しがある、と常に考えるのがセオリーだと覚えておいてください。
その理由が、上髭下髭相場です。
市場参加者の特に投機筋などのTOPプロ達が、売買をしてこの相場の世界を形成しています。
その際、トレンドの流れに沿って下方向にこのチャートの場合、推し進めているのですが、下限にストップがないと、買い戻す動きが活発化されます。
しかし、一定の戻りがあると、売りなおして再びトレンドを発生させようとする投機筋も現れます。
何度かこういったラリーが起こることにより、レンジ相場が発生するのです。
その証拠に、MACDもダイバージェンスしたり、ボトム圏で這いつくばって底堅く推移するような形状が生まれます。
この時間が長くなって来ればくるほど、視覚的には戻り売りし易い形状になってくるため、市場参加者のストップロスの位置が一定のラインの上あたりに貯まってきます。
もう一度同じチャートを掲載しますが、
▼ 豪ドル円日足チャート
この緑のラインで引いた80.70円あたりの水平線です。過去に何度も止められた実績のあるレジスタンスやサポートラインとしてワークしているポイントになります。
短期的な戻り売りプレイヤーのストップロスの位置はこの上に。
中長期プレイヤーの売っていたポジションのストップロスの位置もこの上に。
(トレンドが大きく発生させたのち、下値と上値を切り下げをしなくなるためのポイントのため)
と誰がみても視覚的わかりやすいレジスタンスポイントというのは抜けてくると、大きく走るポテンシャルを秘めております。
視覚的にリスクリワードが計算しやすい場所というのは、よく投機筋などのプロ達につぶされやすいです。(個人投資家なども売りやすい位置だからです。)
よって、教科書通り戻り売りトレードをしていた場合は、こういったイージーな形状を見つけたとき、なるべくポジションを落とすか、一旦手じまいするか、を考えるように癖付けしてください。
このチャートですと、僕ならロングで入って80.70はつぶされる前提と期待でブレイクする前にロングしてしまうことが多いです。
そして、ひとたび相場のポジションがある程度整理が進みますと、再び大きなトレンドに回帰してくることが多いです。
81円や82円を目処に再び相場が反転をして、トレンド再開となることが多いです。
その際は、78円を割れていくでしょう。
この相場の原理はよく覚えておいてくださいね!
よって今日は、ポジションの傾きと視覚的にわかりやすいポイントはご用心!
と題させて頂きました。今後のトレードにぜひご参考ください。