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FX初心者向け通貨・難しい通貨とは?その理由も分かりやすく解説します
目次
FXで取引できる初心者向け通貨ペアとは?
現在、日本国内でFXで取引可能な通貨ペアは非常にたくさんの種類があります。
しかしFX初心者の場合、最初にはじめやすい通貨ペアは米ドル、ユーロ、日本円などの主要通貨でしょう。
なぜ主要通貨ペアがオススメなのか、なぜマイナーな通貨ペアだと初心者には難しいのかを解説します。
FX初心者は流通量が多い主要通貨ペアで売買するのが基本
国際決済銀行(BIS)が発表している調査報告書の資料によると、最も多く取引されている通貨は「米ドル」で割合は85.0%。
続いて「豪ドル(オーストラリアドル)、ニュージーランドドル」が43.7%、「ユーロ」40.8%、「英ポンド」26.9%、「南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ブラジルレアル」が26.2%となっています。
(日本全国20~70代の一般男女個人より、FX投資経験者が対象)
外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査(実態調査): 調査結果報告書より
FXで取引している外国通貨(複数通貨で取引も含む) | |||
---|---|---|---|
通貨ペア | 取引の割合 | ||
全体 | 男性 | 女性 | |
米ドル | 85.0% | 86.2% | 81.0% |
豪ドル、ニュージーランドドル | 43.7% | 43.3% | 45.1% |
ユーロ | 40.8% | 44.4% | 29.1% |
英ポンド | 26.9% | 30.0% | 16.9% |
南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ブラジルレアル | 26.2% | 27.3% | 22.8% |
カナダドル | 9.8% | 10.1% | 8.9% |
スイスフラン | 7.4% | 7.6% | 6.8% |
中国元、香港ドル | 3.7% | 3.4% | 4.6% |
スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、デンマーククローネ | 2.3% | 2.4% | 2.1% |
ロシアルーブル、その他ヨーロッパ圏 | 1.3% | 1.3% | 1.3% |
その他(アジア圏) | 1.1% | 1.3% | 0.4% |
その他 | 0.2% | 0.3% | 0.0% |
上記は1人が複数の通貨で取引している通貨も%に含まれています。
表を見ても分かる通り、米ドルやユーロといったメジャー通貨ばかりが取引されているのが実態です。
新規取引1回あたりの平均的な取引金額については「10万円未満」が42.8%と最も高く、次いで「10万円以上~50万円未満」が23.1%。
一方『100万円以上』の高取引金額層は24.2%となっているようです。
皆さん大体、10万円くらいの予算からFXを始める人が多いようですね。
主要通貨がFX初心者にオススメの理由とは?
個人投資家に限らず、世界中で多くの投資家がメジャー通貨で取引するのにはいくつかの要因が考えられます。
そして、その要因とやらがFX初心者に主要通貨での取引がオススメな理由にもなっているのです。
メジャー通貨はマーケット関連の情報量が多い
数ある要因の中で、まず挙げられるのがその通貨に関するマーケット関連の情報量の多さです。
先進国通貨とも言える主要通貨は米ドルやユーロ、日本円を中心に世界経済全般に非常に大きなインパクトがあります。
特に米ドルはかつてのイギリスポンドにとって代わって世界の基軸通貨になりました。
近年はその影響力を下げつつありますが、未だに世界の様々な企業間の決済通貨としての役割を担っています。
FRB(連邦準備制度)の利上げに関する情報や、毎月第一金曜日に発表されている雇用統計などは、世界の為替市場を動かしているといっても過言ではありません。
そういった動きに関する情報は常にマーケット市場に流れており、他の通貨へ与える影響も実に大きいです。
ユーロも米ドルに次ぐ通貨取引量を誇っており、金利政策やEU加盟国の債務問題、さらに昨今のイギリスによるEU離脱の動きなど、世界の為替市場に与える影響力は非常に大きく、その動きはマーケット市場で情報配信されています。
日本円も世界第三位の経済力を誇る日本の通貨であり、日本銀行の緩和やリスクオフ相場になった際のリスク回避通貨としても世界経済に大きく影響を与えてきています。
何よりも日本国内のことですので、株や債券などともリンクして情報量が多く、取引判断の材料には事欠きません。
主要通貨は順張りトレード向き
情報量が多い理由以外にも、主要通貨がオススメな理由があります。
それはトレンド形成において、ある程度の方向感や規則性が見られることから、FX初心者でも比較的取り組みやすいトレンド発生後の「順張りトレード」が可能なためです。
ドル円やユーロドルなどを中心にして、一度強いトレンドが発生すると、比較的長い期間そのトレンドが持続する特徴があります。
為替相場において、基本的にトレンドが発生している期間は3割ほどあり、残りの7割はレンジと呼ばれる相場を形成します。
利益が乗りやすいトレンドが発生するのをひたすら待って、一度トレンド形成が確認された場合は、その流れに逆らわずに順張りで乗っていけば、比較的利益の出しやすい取引を行うことができます。
特にトレンド相場における順張りはトレンドラインやサポートライン(下値支持線)、ネックラインといったラインをチャート上に引き、そのラインをブレイクしたところをエントリーポイントとして取引を行うことができます。
こういったトレード手法はライントレードなどと呼ばれ、ドル円やユーロドルといった主要通貨ペアでは、時に非常にわかりやすくて綺麗な相場を形成することがあるので、FX初心者でも取引しやすい手法となります。
もちろん相場ですので絶対はありませんし、思った通りとなるとは限りません。
しかしトレンド転換点の見極めとエントリーポイント、エグジット(利食い)ポイント、さらに損切りをしっかりと行う事が出来れば、それなりに稼ぐことは可能でしょう。
マイナー通貨がFX初心者向けじゃない理由は?
日本国内で取引可能なマイナー通貨の代表は、南アフリカランドやトルコリラ、香港ドル、ノルウェークローネ、デンマーククローネ等が挙げられます。
マイナー通貨がFX初心者向きではないと言われることが多く、その理由は各通貨に共通する特徴を見ていくことで理解することができます。
マイナー通貨は情報量が少なく相場分析が難しい
マイナー通貨がFX初心者に難しい理由の一つはまず、圧倒的な情報量の少なさです。
先ほどの主要通貨とは全く反対の状況となっています。
マイナー通貨を取り扱う国は、世界の中でも先進国ほど重要視されていないため、ニュースなどから入ってくる情報も少ないです。
入手できる情報量が少ないと、相場分析が難しくなるだけでなく、突発的な事件や変動などが起こった際に、対応が遅れてしまうといったリスクもあります。
また取引参加者(トレーダー・投資家)や取引量も少なく、ボラティリティ(価格の変動性:変動率)が非常に高いという特徴があります。
取引参加者が少ないと値が飛びやすく、マーケット市場にちょっとした悪い材料が入ってくるだけでも相場が極端に大きく動く可能性もあります。
マイナー通貨の場合は、テロや戦争といった地政学リスクや政情不安などのカントリーリスクも高く、それらに関連した情報が入れば大きく反応しやすい傾向があります。
さらに、取引参加者や取引量が少ないことで、比較的相場を動かしやすい環境にあるため、ヘッジファンドや機関投資家などの投機筋に狙われると相場が非常に荒れ、振り回されるような展開も発生します。
相場が不安定となれば、相場分析や相場展開についての先読みを行うことも難しくなり、結果的に損切り回数が増えたり、リスク回避行動が取りづらい状況も考えられます。
また、先ほど紹介したFX初心者でも無理なく取引できるライントレード(トレンド発生時に順張り)などの手法も行えない相場となりがちです。
人気の高金利通貨はFX初心者向け通貨?
先ほどのマイナー通貨の中には、いわゆる「高金利通貨」と呼ばれ、非常に高いスワップポイントが得られる通貨があります。
代表的な高金利通貨には、南アフリカランドやトルコリラなどが含まれ、日本でもスワップ狙いを中心とした取引で人気通貨となっています。
このような通貨は新興国に多いことから、エマージング通貨(新興国通貨)とも呼ばれています。
しかしマイナー通貨でも説明したように、リスクが非常に高く、スワップポイント狙いだけでFX初心者が気軽に取引することはあまりオススメではありません。
高金利通貨はスワップ狙いとして人気だがボラティリティが高い通貨
スワップポイント狙いとして人気の高金利通貨がFX初心者に難しいとされる最大の理由が、ボラティリティ(価格の変動性:変動率)の高さゆえ、スワップで得られる利益が簡単に吹き飛ぶほど値が飛んでしまうことが多い点です。
一度、急な上昇や下落が起こってしまうと、ロスカットを抱えた場合にその重みに耐えきれずに多くの資金を失うか、最悪の場合はマージンコールが発生して、マーケットから強制退去させられる事態にもなりかねません。
見返りが大きく、スワップ狙いの投資家に人気の高金利通貨ですが、その分リスクも高いことは理解して取引に挑むようにしましょう。
マイナー通貨や高金利通貨の取扱いのある業者
現在、日本国内には高金利通貨やマイナー通貨を取り扱っている業者は数多くあります。
南アフリカランドは「GMOクリック証券(くりっく365)」「DMM FX」「ヒロセ通商(LION FX)」などのFX業者で取り扱いがあります。
このFX会社の中で、ヒロセ通商(LION FX)は取り扱い通貨が多く、南アフリカランドのほか、トルコリラなどのマイナー通貨や高金利通貨の取り扱いがあります。
マイナー通貨や高金利通貨は情報量の少なさやボラティリティの高さから、リスクが大きくFX初心者には難しいと説明しましたが、取引のやり方次第でそれなりのメリットがあるのは確かです。
あまり知識や情報がないうちから、利益の高さに惹かれて取引に挑むことは危険ですが、通貨の特徴や動き、リスクなどについて理解を深めた上でチャレンジすれば利益を出せる見込みもあるでしょう。
実際、米ドルやユーロに負けないくらいの割合で、豪ドル(オーストラリアドル)やニュージーランドドルでの取引がは多いデータが出ています。
メジャー通貨である程度、FX取引に慣れてきたら、マイナー通貨や高金利通貨にもトライしてみてはいかがでしょうか。
南アフリカランド通貨の取り扱いがあるFX業者
GMOクリック証券(くりっく365) | |
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南アフリカランド円のスプレッド:0.92銭(原則固定) GMOクリック証券(くりっく365)は、南アフリカランド円での取引には最もおすすめしたい業者です。 南アフリカランドのスプレッドが狭く、取引手数料やロスカット注文・強制決済注文、建玉整理を含んだ全手数料が無料です。 |
DMM FX | |
![]() |
南アフリカランドのスプレッド:1.0銭(原則固定) DMM FXは南アフリカランドだけでなく、取り扱い通貨の多くが業界最狭水準スプレッドで提供しているので、米ドルやユーロ、日本円などメジャー通貨の取引にもおすすめです。 また売買スワップが一本値で、両トレードに有利な環境が揃っているので、スワップポイント狙いのトレード向きの業者として人気が高いです。 |
ヒロセ通商(LION FX) | |
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南アフリカランド円のスプレッド:0.8銭(原則固定) ヒロセ通商(LION FX)はFX業界の中でも取り扱い通貨ペア数が多く、南アフリカランドはもちろんのこと、豪ドルやニュージーランドドル、トルコリラなど様々なマイナー通貨、高金利通貨を取り扱っています。 色んな通貨での取引にチャレンジしたい方にはおすすめの業者でしょう。 |