- FX@外為比較ランキング
- FXで稼ぐ「凄腕トレーダー」の実践ブログ
- FRBなど中央銀行の金融政策に出てくるハト派・タカ派ってなんだろう?

FRBなど中央銀行の金融政策に出てくるハト派・タカ派ってなんだろう?
中央銀行の政策を決める人々についてハト派・タカ派と呼ぶことがあります。
また、要人発言に対してもハト派発言でドル/円が上昇(下落)と為替相場に影響を与えていることをご覧になったことがあるのではないでしょうか?
次期FRB議長が確実なイエレン氏のハト派スタンス
ハト派とタカ派の持つ意味は省略されて報道されますのでここで覚えておきましょう。
一般的なハト派とタカ派
鳥のハト(鳩)とタカ(鷹)のイメージを思い浮かべてください。
そう、公園で平和に暮らす鳩と野山で小動物を餌にする肉食の鷹です。
ハト派は平和主義、タカ派は強硬・軍事主義と言われます。
ハト派の傾向(平和主義)
平和主義の姿勢を取り、外交や安全保障など国内・国外での問題解決を穏やかな話し合いで解決しようとする傾向があります。
穏健派と呼ぶこともあります。
タカ派の傾向(強硬・軍事主義)
いざとなれば武力行使を辞さない考え方。
交渉においても軍事力を脅しに用いたり実際の武力行使に至ったりすることに躊躇しません。
強硬派とも呼びます。
米ソ冷戦時代の終わりに米国のレーガン大統領がスターウォーズ計画など軍拡競争を挑むなどタカ派の代表的人物です。
二大政党制が定着している米国は、共和党=タカ派的傾向が強く、民主党=ハト派的傾向が強いと考えられています。
金融政策におけるタカ派とハト派
政治におけるタカ派とハト派は分かりやすいのですが、金融や経済における定義はちょっとややこしいです。
ハト派の定義
(1)金利や金融緩和に対する考え方金利引下げや緩和に積極的で引き上げに対して消極的
(2)インフレや景気に対する考え方
インフレに対して寛容であり景気の見通しに対して慎重・弱気な考え方を持つ
タカ派の定義
(1)金利や金融緩和に対する考え方
金利引下げや緩和に消極的で引き上げに対して積極的
(2)インフレや景気に対する考え方
インフレに対して懸念が強く景気の見通しに対しても楽観的・強気な考え方を持つ
ハト派とタカ派の考え方の違い
現在の米国は量的緩和や低金利政策のおかげ(?)で景気が回復しつつあります。
一方で株価上昇や不動産価格の上昇などインフレの芽がでつつあるという面もあるのです。
ハト派だと、景気回復が本物と確認できるまでインフレ傾向には目をつむって低金利&量的緩和を続けようと考えます。
インフレ退治を狙って金利を上げてしまい景気が悪くなってはいけません。
タカ派だともう十分、量的緩和と低金利政策を続けて景気は回復している。
多少のリスクは覚悟して量的緩和を縮小して金利上昇の方向に進めようと考えます。
インフレを放っておく方がバブルとなり止められなくなってしまいます。
現在のFRB議長のバーナンキ氏や次期FRB議長に指名されたイエレン氏は、ハト派です。
そのため、量的緩和縮小について本来は2013年後半に開始する予定に対して慎重なハト派的見方が出てきているわけです。
FRBがFOMC後に発表する声明や要人発言で、今回の声明や発言は「ハト派的だった」とニュースが出れば「景気や利上げに慎重な見方」ということです。
逆に「タカ派的だった」というニュースは「景気や利上げに強気で積極的だ」ということです。
みんなのFXニュース画面
下記はFXWAVEニュースのカテゴリ選択画面です。
あなたの必要な情報をカテゴリ別にだしてくれます。
市況/見通しを表示してみると今後の予想(見通し)に関するニュースがピックアップされます。