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貿易問題で為替が変動。外国為替の始まりはそもそも…?
こんにちはYEN蔵(@YENZOU)です。
外国為替はもともと貿易の決済に利用されるところから始まりました。
その後資本取引といって投資のために国境を越えた投資のために外国為替が必要になってきました。
日本も1960年代くらいから米国に輸出することによって、輸出の売り上げであるドルを受け取ることによって外貨を稼ぎました。
その外貨を日本円に買えることで両替の必要が生まれドルと円という外国為替の売買が必要になったわけです。
その後日本は輸出額が増えて、主に米国との貿易黒字が拡大してドルが日本にたまりだしました。
そのようになってくると稼いだドルを使う需要というのも生まれて、1980年代に実需原則の撤廃という法律ができて実需=貿易以外の為替取引が可能になりました。
これは日本の機関投資家が海外の債券や株を自由に買うことができるようになり、米国に輸出してドルを稼いで、結果として稼いだドルを米国の債券や株に再投資するという今も続く資本の流れが始まりました。
貿易の取引は投資の取引に比べて取引額がかなり少ないので、為替に対する影響は貿易による為替の取引より、投資による為替の取引である資本取引のほうが大きな影響を与えます。
そのため最近はこちらのほうが注目されています。
しかし昨晩は貿易の問題が為替を動かしました。
米国はEUやカナダ、メキシコに対する鉄鋼とアルミニウムに対する輸入関税を適用することを決定しました。
ロス商務長官は引き続き交渉したいと述べていますが、各国は対抗措置を表明しています。
カナダ円は30日のカナダ中銀の政策発表で7月の利上げ観測が浮上したことでカナダ買いとなり85円付近まで上昇しました。
しかし昨晩の米国の関税発動によって売られ83.60付近まで下落しました。
カナダ円は一目均衡表の下限付近の83円付近がサポートレベルとなっていますが、85円付近も一目均衡表の基準線と転換線が位置しておりレジスタンスになっています。
しばらくはこのレンジで推移しながら、レンジのブレークに注目したいと思います。
カナダ円日足チャート