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トルコに対する激しい見方!一時回復していたトルコリラ相場が再び冴えない動きとなった理由
トルコリラ相場が冴えない動き?そのワケとは
こんにちは。
YEN蔵(@YENZOU)です。
ここのところトルコリラが冴えない動きになっています。
トルコ政府が10日発表した改革計画に対して、米国の格付け会社のムーディーズは、詳細も日程も曖昧とダメ出しをしました。
アルバイラク・トルコ財務相(ベラト・アルバイラク)は国営銀行の資本再編などを織り込んだ改革計画を出しました。
トルコの銀行の不良債権比率は4.2%とアルバイラク財務相は述べていますが、市場ではその2倍はあるのでないかと想定しています。
ムーディーズは国営銀行に対する49億ドルの支援の条件の提示が無いことを指摘し、非生産的な融資の継続に懸念を示しています。
不良政権に対する不透明感が強く、労働市場の弾力かなどの改革が必要と指摘。
改革計画の内容をさらに公開しないとリラ売りの圧力が続きリスクが継続するだろうと指摘しました。
また格付け会社のS&Pも、この改革案はリラに対する信頼の回復に不十分と指摘しました。
12日に発表されたロイターの調査によると、トルコ経済は今年は10年ぶりにマイナス成長になる見通しとの結果を公表。
今年の予想はエコノミスト43人の予想中央値が-0.3%となり、予想のレンジは2.3%から-5%とかなりバラつきがあります。
この予想中央値はトルコ政府の予想している2.3%を大幅に下回っています。
前回トルコがマイナス成長となったのは2009年の-4.7%で、その後は6%台の成長率となっていました。
2020年の成長率の予想中央値は2.7%となっており、来年は成長率が回復する見通しになっています。
一時回復を見せていたリラは再度売られる流れ…今後の展開は
ドルトルコリラは2018年8月13日に7.792リラと史上最安値まで下落しましたが、11月29日には5.1281リラまでリラは回復しました。
しかし最近の再び5.8389リラまでリラ売りが進行しています。
チャートはリラ円の日足です。
8月13日に15.244リラまで下落後に11月29日に22.039円まで反発しましたが、ここが高値となり下落トレンドが続いています。
3月22日の安値18.749円が短期的なサポート、ここを抜けると1月3日の安値の17.242円が意識されます。
リラ円日足チャート相場(ヒロセ通商LIONFXより)