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日米通商交渉が無風となりドル円上昇!農業分野に関心を寄せる米国側の思惑
日米通商交渉で米国側が関心を寄せたのは農業分野
こんにちは。
YEN蔵(@YENZOU)です。
ワシントンで茂木経済再生担当相(茂木 敏充)と、ライトハイザー米USTR(通商代表部)代表(ロバート・ライトハイザー)とで行われていた日米通商交渉が終了しました。
米国側は対日赤字を減らしたいと意向を示し、特に農業分野に大きな関心があるとしました。
具体的にはTPP(環太平洋連帯協定)が発行したことで、オーストラリアやニュージーランドなどから日本に安い農産品が入り、米国の農産品の競争力を低下させ、米国の農家が苦しい状況が生まれています。
この状況は来年の大統領選挙を控えるトランプ氏(ドナルド・ジョン・トランプ)にとって思わしくなく、なんとか米国農産物の購入を薦めたいといったところでしょう。
もともと米国はオバマ政権の時にTPPを協力推進していて、TPPによって日本に米国製品の購入を増やさせようとしていました。
TPPのような集団的な枠組みを破棄し、2国間の貿易協定でゴリ押しするのがトランプ政権の戦略ですから、こうなってしまったことはある意味、自業自得なのですが。。。
日米通商交渉は再交渉?自動車より農産品が優先か
トランプ政権としては農産品を買わせたいわけですが、日本側としては米国側が自動車などを標的にして揺さぶりをかけてくることを警戒していました。
茂木担当相は、自動車に関しては細かい議論の内容は差し控えるとして、米国側からの具体的な要求や日本側の主張に関しては言及を避けました。
週末にムニューシン米財務長官(スティーブン・ムニューシン)が語った為替条項を日米交渉に盛り込むことに関しては、具体的な内容は出てきませんでした。
来週予定の日米首脳会談前に、茂木担当相はライトハイザーUSTR代表と再交渉を行う予定となりました。
ドル円は上昇傾向になるも112.20付近がレジスタンスに
チャートはドル円の4時間足です。
日米交渉で特段悪材料が出なかったことで、ドル円は仲値に向けて一時112.165まで上昇して、3月の高値112.135を上抜けしました。
しかし依然として112.20付近がレジスタンスになっています。
112円にオプションが大きいことでオプションに絡む売り需要も上値を抑えていますし、落ちればオプションに絡む買いが出てきますから111.80付近もサポートされています。
オプションがあるときの典型的な動きになっています。
ドル円4時間足チャート相場(ヒロセ通商LIONFXより)