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英国議会でEU離脱案は否決!ポンドドルが下落後に反発したワケ
英国議会でのEU離脱案の採決は予想通りの結果に
こんにちは。
YEN蔵(@YENZOU)です。
今日は日経平均が一時200円超の下落。
ドル円・クロス円ともにやや下落の動きになっています。
さて昨日というか、本日の早朝に結果の出た英国議会でのEU離脱案の採決の結果ですが、予想通りの否決となりました。
もともと200票以上の大差で否決されるとの予想があったために、結果に対するサプライズはありませんでした。
結果は賛成が202票、反対が432票となりました。
与党の保守党内からも離脱派、残留派ともに反対にまわりました。
野党労働党のコービン党首(ジェレミー・バーナード・コービン)はメイ政権に対する内閣不信任案を要求し、日本時間の17日午前4時に採決が行われる見込みです。
さて否決されたことにより混迷が深まった英国のブレグジットと政局ですが、むしろポンドドルは下落後に反発しています。
これはどういうことでしょうか。
ポンドドルがEU離脱案の否決後に反発したのはなぜ?
もともとポンドは昨日の採決に向けて上昇していました。
採決が否決されることはすでに織り込まれていたわけです。
市場は採決よりもむしろその先の展開に期待していたわけです。
市場では悪材料、好材料に対して織り込み済みということが良くあります。
結果が出る前に結果に対し市場がフライングし、買ったり売ったりして備えていて、むしろ結果が出たそのポジションの利食いなどで反対の動きになる事はよく起こります。
これが『織り込み済み』と呼ばれるものです。
今回のパターンでは、市場は最悪の状態を秩序なき離脱で、今回は合意案が否決されても秩序なき離脱にはならないという安心感が最終的にポンド反発に繋がったものと思われます。
ポンドドル・ポンド円相場は今後どう動いていく?
チャートはポンドドルの4時間足です。
採決前に1.2930付近まで上昇しましたが、採決で1.2665付近まで下落。
秩序なきEU離脱は回避されるだろうとの思惑から、1.28台後半に上昇しています。
ポンド円も同じような値動きになっていますが、フラッシュクラッシュ(瞬間暴落)で下落後のサポートレベル1.2650付近がサポートされての反発となりました。
1.3付近が下落後のレジスタンスになっており、ここが上抜けできれば1.32付近への上昇が予想されますが、ここがレジスタンスとなると1.2650~1.3のレンジが続きそうです。
ポンドドル4時間足チャート相場(ヒロセ通商LIONFXより)