- FX@外為比較ランキング
- FXで稼ぐ「凄腕トレーダー」の実践ブログ
- 2020年のドル円はどう動く?米国経済と米中通商協議は来年も注目トピック

2020年のドル円はどう動く?米国経済と米中通商協議は来年も注目トピック
今週のドル円はもはやクリスマス休暇で目立った動意はなく、細かい値動きが続いています。
そこで今週は2020年のドル円相場のポイントについて考えていきたいと思います。
米国経済好調によるリスクオンの流れに乗る
特に目先は円安&ドル安というのがポイントでしょう。
裏を返せば、ここにどんな変化があるかで方向性は決まっていくことになりそうです。
まず、今のところは株価が非常に力強い値動きを続けています。
リスクオン(選好)気味の円安が続いており、ドル円を中心にクロス円をしっかり支えている状況です。
結局のところ、米国経済が慎重な背景もあって対外投資(対米投資)が盛んですから、実需的にも円を売る動きが見受けられます。
一方でFRB(米連邦準備制度理事会)が来年の金利は据え置きに。
再来年、3年後と長期にわたって低金利政策を続けることが明らかとなっており、これがドル安要因です。
米長期金利(10年債利回り)はなかなか上昇せず、日米金利差が縮小していることが上値を重くしています。
これらを踏まえると、来年はFRBの緩和政策の元で米国経済がさらに加速するかどうかが焦点となりそうです。
米国経済が加速の兆しを見せ、株高や経済指標が好調であれば、FRBも徐々に方針を転換し、それを意識した日米金利差拡大の動きからドルは買われやすくなるでしょう。
もちろん、米国の好調な経済を好感した円売り&ドル買い需要というのも高まることでしょう。
悪いシナリオは株安から始まるリスクオフ転換
逆にリスクシナリオとしては、米国経済の失速感が明らかとなって株安に。
さらに米長期金利低下が進むとリスクオフ(回避)の動きが強まって、円高&ドル安の流れとなるでしょう。
現状で世界経済をリードしているのは米国ですから、その米国がダメとなるとドル円にとっては厳しい展開が予想されます。
また、焦点である米国経済の鍵を握るのが米中通商交渉の進展具合ということになります。
来年1月中旬にも正式合意するとされる米中第1段階合意ですが、どこまで具体的な進展があるのか、特に関税の引き下げが行われるかどうかは注目されるでしょう。
経済指標を見ても、米中双方の製造業を中心にダメージを受けていることは明らかですからね。
関税の引き下げが継続するのであれば、米国経済の上振れを含め、相場全体がリスクオンの値動きになりやすいと言えるでしょう。
というわけで、現状のポイントについて解説させていただきました。
まずはこれらに注目しながら2020年の相場について考えていただければと思います。
2020年注目チェックポイントまとめ
★(米・中)通商交渉の進展と、関税関係
★(米)株高が続くか、株安に変わるか