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今週はFOMCに注目!ドル安が終われば上値を伸ばしていく展開へ
先週の雇用統計は予想を上回る良好な数字となりました。 ツイッターの方でも実況していたので取れた方も多かったと思います。
ドル安気味の流れが払拭されないので、利食いしたタイミングもピタリでした。
このしつこいドル安の背景は何かを踏まえて、今後の展望、今週のトレード戦略を解説していきたいと思います。
FOMCでドル安の流れが終わるかに注目
雇用者数も失業率も平均時給もしっかり改善という雇用統計の結果を受けてドル円は上昇したものの、109円台に乗せることなく反落してしまいました。
この背景には根強いドル安、FRB(連邦準備制度)による利下げ・緩和期待がありそうです。
雇用統計が良かったとはいえ、ISMの発表した景気指数は製造業を中心にダメージがあることを示しています。
このダメージの原因は言うまでもなく米中の貿易戦争です。
FRBは、この米中通商交渉の難しさ、貿易戦争の長期化を懸念して予防的利下げ、緩和策の実施に舵を切ったとも指摘されています。
そして、一部では今回の強い雇用統計を受けて、ドナルド・ジョン・トランプ大統領が米中との合意を急ぐ理由を失わせるのではといった話が出ています。
製造業は明らかにダメージを受けているものの、トータルで見ればサービス業の堅調さが雇用市場を支える格好で、米国の経済はまずまず、悪くない状況ですからね。
ならば、あえて急いで合意する必要もなく、引き続き中国にプレッシャーをかけ続けることができると言う話ですね。
というわけで、皮肉にも今回の雇用統計の強い数字が貿易戦争の長期化を意識させ、FRBの緩和スタンスも継続するのではという見方でドル安に。
同時に雇用統計の強さにも好感が生まれ、緩和期待も相まって株高という流れになっています。
したがって、今後の相場を考える上で今週のFOMCはいつも以上に注目されるイベントとなりました。
おそらくジェローム・パウエルFRB議長はマーケットを意識してうかつな発言はしないでしょうが、米国の経済に楽観的な見通しを示すと、ややドル安の流れが後退するかもしれません。
強気な見通しで緩和期待が後退しても、株価が下がらなければ、ドル円はより底堅く、そして上昇のきっかけになる可能性があります。
しっかり確認しておきましょう。
12月9〜13日の重要経済指標&イベント
今週はFOMCにECB理事会、さらに英国の総選挙とイベントラッシュの1週間です。
ヘッドラインに警戒してトレードしていきましょう。
★(日)10月貿易収支(9日08:50)
★(日)7-9月期GDP・改定値(9日08:50)
★(豪)7-9月期住宅価格指数(10日09:30)
★(中)11月消費者物価指数(10日10:30)
★★(英)10月GDP(10日18:30)
★(英)10月鉱工業生産指数(10日18:30)
★(独)12月ZEW景況感調査(10日19:00)
★(欧)12月ZEW景況感調査(10日19:00)
★(米)11月消費者物価指数(11日22:30)
★★★(米)FOMC・政策&声明発表(12日04:00)
★★★(米)パウエルFRB議長・定例記者会見 (12日04:30)
★(独)11月消費者物価指数・改定値(12日16:00)
★(欧)10月鉱工業生産(12日19:00)
★★(土)トルコ中銀・政策&声明発表(12日20:00)
★★★(欧)ECB・政策&声明発表(12日21:15)
★★★(欧)ラガルドECB総裁・定例記者会見(12日22:30)
★(米)11月卸売物価指数(12日22:30)
★(日)10-12月期日銀短観(13日08:50)
★★(米)11月小売売上高(13日22:30)
このほか、12日には英国総選挙が予定されています。
日本時間の13日早朝に投票締め切り、直後に出口調査の結果などが発表されて相場が動いていくことになりますから、最大限警戒しておきましょう。
押し目意識でトレードを継続!
基本的にはレンジ相場なので、売りも買いも入りにくく感じるものの、株高もあって相場は支えられています。
フラッシュクラッシュは怖いですが、少し長い目で見れば上方向だと考えています。
目先は108.50〜108.60円、108.20〜108.30円といった日足ベースのサポートゾーンに支えられそうですね。
これを目処にポジションを作っていくといった感じでしょう。
上値に関しては、21日移動平均線と89日移動平均線、さらには109.00円の節目である108.80〜109.00円ラインがレジスタンスとして機能していますので、この辺りを上値の目処、利食い目標とします。
しっかり109.00円台に乗せられる上昇力があれば、ホールドして110.00円といった新しい水準を期待したいですが、伸び悩めば一旦利益確定を心がけたいですね。
損切りは108.00円割れの107.90円ぐらいに置いておきましょう。
また、英総選挙時は不意な動きで刈られることがありそうですから、FOMCを終えたら選挙前に一旦手仕舞いしておきたいところです。