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株高リスクオンのドル安はどこまで続く?米中対立も懸念材料に
コロナ収束で経済も再開?再浮上する米中問題に注意
経済再開期待が本格化する流れになりつつあります。
航空株を中心とした旅行関連株や、金融株も買い戻されています。
この背景には、新型コロナウイルスの集団免疫率が、当初の想定であった50〜60%よりも大幅に低い20〜40%であったという見方が広がりつつあることなどが挙げられます。
これまで考えられてきた数値より、ずっと低い感染率でも感染拡大が収束へ向かうのではないかということになります。
また、米国においてはJPモルガン・チュースのジェイミー・ダイモンCEOが年後半の貸倒引当金について、増やす必要はないとしたことが安心感を誘っています。
このように割安だった航空株、銀行株が変われる一方で、ワクチン銘柄などは利益確定の売りが入っています。
昨日のNY市場で唯一下げたセクターはヘルスケアでした。
懸念材料を挙げるとすれば米中対立の問題です。
お互いが報復関税という話になれば、相場が急転する可能性はあるでしょう。
2019年を振り返ってみると、双方が対立する中で株価は上げ続けたことは覚えておきたいところです。
そうなると、実体経済、需要・消費の落ち込みなどが今後は大きな課題になると考えられます。
しかし、目先は政府からの給付金・失業保険で普通に働くよりも多くの収入がある家庭も多いということなので、覆い隠されるでしょう。
世界中の中央銀行も株を買い支える流れですから、まずはこの流れが続きやすいと考えてトレードしていくしかなさそうです。
5月25〜29日の重要イベント&経済指標
3〜5月の経済指標が悪いのは分かりきっているので、悪くても相場が大きく下げることはないでしょう。
むしろ、予想よりも良かった場合はポジティブに反応しそうです。
★(独)5月消費者物価指数・速報値(28日21:00)
★(米)新規失業保険申請件数(28日21:30)
★★(米)1-3月期GDP・改定値(28日21:30)
★★(欧)5月消費者物価指数・速報値(29日18:00)
★★(米)4月PCEコア・デフレータ(28日21:30)
相変わらずドル円はレンジ、ユーロドルはやや買いたい
ドル円は上値が重く、株高でもドル安を跳ね返すほどの円安にはならないでしょう。
逆に株安のリスクオフの円高でもドル高を跳ね返すほどの円高にはならず、レンジ相場が続いています。
一度入ってしまうと抜け出せなくなりそうなので、今はドル円も含めてクロス円とは距離を置きたいところです。
トレードするとしたら、大きく動きそうなユーロドルを一旦は主軸にしていきます。
株高が前提ではあるものの、基本的には押し目を狙いましょう。
ユーロそのものの値動きとしては、独仏のEU救済基金構想で一旦はユーロが買われたものの、後にオーストラリアが給付的な性質よりも融資にすべきと反対したことでユーロ売りに傾きました。
ただ、独仏がすでに合意していることを踏まえれば、いずれは独仏マターで妥結することは明白です。
株高が続きそうなことも踏まえても、とりあえず短期的にはユーロドルのロングで勝負します。
ユーロドルの日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
まずは1.100ドル台に乗せきれるかどうかが課題ではありますが、まずはロングを持って株の上昇を待ちたいところ。
1.101ドルにある200日移動平均線を抜けていけば、違った値動きが見れそうです。
しかし、株価が反転してしまった場合は注意しましょう。
1.09ドル台では押し目を待ちたいですが、1.090ドルを割れてしまうとレンジに押し戻され、なかなか上昇のきっかけは掴めなくなりそうです。
そのときは一旦損切りして、様子見です。