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コロナ正常化期待でリスクオンなるも、楽観できないドル円反応の鈍さ


コロナの早期正常化期待だが、問題は山積み
今週はクオモNY州知事、そしてドナルド・トランプ大統領の発言でダウが大幅高スタートとなりました。
いずれも死亡者数が鈍化したことなどを受けて、感染拡大のピークは近いという見方。
これにより、株式市場は期待感先行で大きく上昇。
6日のダウは1,627.46ドルの上昇と、歴代4番目の上げ幅に。
上昇率では歴代19番目という非常に力強い値動きとなっています。
目先の株価に関しては、戻り高値を意識して、どこまで伸びていくかが注目されるでしょう。
もっとも、これでコロナが収束するかと言えば、かなり疑問です。
感染者数や死亡者数に再び増加が見られるのであれば、相場は大きく下落してもおかしくありません。
そもそも米国に2〜3週間、先行しているとされるイタリアですら、ロックダウン解除から正常化の見通しは立っていません。
そういった意味では、楽観は禁物です。
長期化を想定しておく必要があるでしょう。
また、このリスクオンの背景には減産期待で原油が反発したことがあります。
9日にもOPECプラスの臨時テレビ会議が開かれますが、ここで何も決まらないようだと再び原油安となるでしょう。
相場の上値を抑える可能性がありますから、警戒しておきましょう。
4月6〜10日の重要イベント&経済指標
先週は雇用統計週で材料が豊富でしたが、今週は全体的に指標が小粒です。
まずはFOMCの結果や新規失業保険申請件数を見ながらということになるでしょうか。
特に新規失業保険申請件数については、先週発表された664.8万人という衝撃的な数字を上回るかどうかが注目されます。
拡大傾向なら、リセッション(景気後退)懸念はより強まるでしょう。
★(独)2月鉱工業生産(7日15:00)
★★(米)FOMC・議事要旨公表(8日27:00)
★(英)2月月次GDP(9日15:00)
★(英)2月鉱工業生産指数(9日15:00)
★★(米)新規失業保険申請件数(9日21:30)
★★(米)4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値(9日23:00)
★(中)3月生産者物価指数(10日10:30)
★(米)3月消費者物価指数(10日10:30)
★(米)3月消費者物価指数(10日21:30)
ドル円は非常に悩ましい値動きに!一旦は上方向を見たいが…
ドル円は、これまでレジスタンスとなってきた89日移動平均線のある109.00円ラインを抜けましたが、その後は伸び悩んでいます。
しっかりとしたドル需要から小高く推移してはいますが、これだけの株高に円売りでは反応していません。
大きな上昇トレンドも意識できないのが現実でしょうか。
とりあえず、まずは押し目を意識してトレードしたいところ。
本日7日に予定されている日本の緊急事態宣言などの反応や、株価の動向も踏まえて慎重に判断する必要がありそうです。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
かなりの株高なので、ここから株価が下がる株安想定なら直近高値更新。
109.40円に損切りを置いてショートするのもありでしょう。
もっとも、108円台に相場を押し上げたのは小じっかりとしたドル需要です。
ドルインデックスを見る限り、現段階でもそれは変わりません。
それなりの株安に対しても、そこまで反応があるかは疑問です。
したがって、まずは108.50〜109.50円レベルでの値動きを想定したトレードしかないかと考えます。
もし、押し目があるなら108円台半ばぐらいで拾って、108.40縁のある200日移動平均線割れで一旦撤退。
引き続き、短期的に相場を読むのが難しくなっていますから、損切り浅めでエッジのあるトレードをしていきたいところでしょう。