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原油価格が史上初のマイナスに!リスクオフで需要も高まりドル高へ
史上初の原油マイナス価格!リスクオフ傾向強まる
21日は原油価格が急落、史上初のマイナス価格となりました。
これには原油先物5月限の期日(ポジションを反対売買して決済するか、現物を受け取らなければならない日)が迫り、投げ注文が出たことによる特殊要因が絡んでいますが、インパクトは十分でした。
本来であれば、原油の需要というのは不況になっても徐々に減っていくため、こういったことは起こりません。
今回はコロナウイルスによって世界的に大都市の半数がロックダウンとなったため、需要が一気に減少していることも要因の一つです。
特にWTI原油の受け渡し場所であるオクラホマ州のクッシングでは、貯蔵施設に余裕がないことから保管コストが急騰し、売りが売りを呼ぶという展開になりました。
これがきっかけとなって、ダウや米国株の上値が重くなった結果、反落しています。
もともとややリスクオフ(回避)姿勢だった為替市場はドル高となりました。
4月20〜24日の重要イベント&経済指標
今週も全体的に指標は小粒です。
引き続きコロナの動向、米企業の決算などに注目しておきましょう。
★(英)3月消費者物価指数(22日15:00)
★(仏)4月製造業&サービス業PMI・速報値(23日16:15)
★(独)4月製造業&サービス業PMI・速報値(23日16:30)
★(欧)4月製造業&サービス業PMI・速報値(23日17:00)
★(英)4月製造業&サービス業PMI・速報値(23日17:30)
★★(米)新規失業保険申請件数(23日21:30)
★★(米)3月新築住宅販売件数(23日23:00)
★(英)3月小売売上高(24日15:00)
★(独)4月IFO企業景況感指数(24日17:00)
★(米)3月耐久財受注(24日21:30)
★(米)4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 (24日23:00)
基本的にはドル買いを意識するのが無難か?
かなりの株高のリスクオンでも、ドルが売られなくなってきました。
原油の下落、米長期金利(10年債利回り)低下など、マーケット全体としてはリスクオフの傾向が見られるからかもしれません。
そもそも、株式市場は米国一強です。
半値を戻した一方で、欧州などは20〜30%の反発がせいぜいでしょう。
リスクオンの株高でもドル需要があり、リスクオフになれば手元に資金を置いておくという意味で、更にドル需要が高まります。
いずれにせよ、ドル高を意識しておきましょう。
ドルが緩んだ、ドルが売られた場面では買い戻していくのが良さそうです。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ドル円は株安のリスクオフでドル高になっても、同時に円高になって上値が伸びにくいので非常に悩ましいです。
ただ、基本は107〜109円でのレンジ意識でしょう。
目先の目標は108.30円近辺の200日移動平均線です。
ここを抜ければ108.90円近辺に位置する89日移動平均線を試すことになりそうです。
そして、節目の109.00円ラインも意識され、89日線4月の高値である109.40円にかけては、かなりのレジスタンスゾーンとなる予感もあります。
一方、下値は107.00円ライン、106.90から107.10円がかなり強めのサポートゾーンになっています。
トレード戦略としては、レンジを意識していきます。
ドルが下がるなら浅めの損切りを106.70円ぐらいに置いて、107円台前半で拾ってみても良いかもしれません。
あとは、ユーロドルなどでも、ドルが売られた場面でドルストレートの戻り売りを狙ってみるという考えもあります。
まずはドル高方向を見ておきたいところでしょう。