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米4月雇用統計の影響無し?ユーロ売りから始まった円高の行方に注目!
ドル円への影響はほぼ無し?今夜の米4月雇用統計は織り込み済み
いよいよ今夜、8日の21時30分に米4月雇用統計が発表されます。
事前予想値では、非農業部門雇用者数が2,200万人減、失業率が16.0%と空前絶後の過去最大級となる悪化が見込まれています。
もっとも、この数字に相場が大きく反応するかと言えば微妙でしょう。
先日6日に発表されたADP社の雇用報告では、民間部門の雇用者数が前月比で2,023.6万人減と過去最大の減少を記録しましたが、ドル円はせいぜい20〜30銭の下げに留まりました。
つまり、ロックダウン(都市閉鎖)の影響で4月は悪くて当たり前という認識になっています。
今夜の雇用統計で衝撃的な数字が並んだとしても、特にドル円相場に与える影響は軽微と言えそうです。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
かなりの部分で今夜の雇用統計が悪いことは織り込まれています。
雇用統計の発表を受けて株価が大きく下落する展開になるならともかくとして、値動きは限定的でしょう。
具体的なトレード戦略を考えるとすれば、やはり戻り売りですね。
これまでサポートとして機能していた107.00円前後がレジスタンスとなり、上値を阻む形となっています。
107円台に乗った辺りを損切りの目安に。
106円台半ば、106.50円ぐらいから売っていって良いと思います。
ただ、小動きといえば小動きで、106.00円の節目レベルでは下げ渋っています。
一旦はこの辺りが大きな目標となるでしょう。
ユーロの動向にも注目!ドイツ憲法裁判所の判決が物議を醸す
今週5日にドイツ憲法裁判所は、ECB(欧州中央銀行)が行う一部の買い入れ策・量的緩和政策の合憲性に疑義が生じていると指摘し、ECBに対して3ヵ月以内に適法であることを証明するよう、要求しました。
場合によっては、今後ECBが行う量的緩和政策にドイツが参加しない可能性があるということです。
ECBの独立性を損なう判決であることや、今後は量的緩和が難しくなるといった見方が広がって、ユーロ安や欧州での売りに発展しています。
このユーロ売りの流れが、同時に今週の円買いという動きにも繋がっています。
今は、ドル円などをトレードする際にもユーロの値動きは見ておいた方が良いでしょう。
ユーロドルの日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
材料一巡とともにユーロ安は一服、ユーロドルの反発を横目にユーロ円も上昇しています。
トレード的にはドル円と同じく戻り売りでしょう。
トレード戦略としては、1.103ドル近辺にある200日移動平均線を損切りラインに。
値頃感で1.085ドルから1.095ドルの範囲で売ってみる感じでしょう。
ユーロ売りによるドル高と円高の狭間でドル円は悩ましい値動きをしていますので、ユーロドルを狙ってみるのも悪くないでしょう。