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ダウ先物でサーキットブレーカー発動!世界同時金融緩和でも止まらぬ株安
今朝、FRB(米連邦準備制度理事会)が臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し、1.00%の利下げをしてFF金利目標を0.00から0.25%とするゼロ金利政策と、7,000億ドル規模の債券買い入れという量的緩和を発表しました。
この他、ニュージーランド準備銀行が0.75%の緊急利下げを実施した他、日銀、FRBやECB(欧州中央銀行)など各国中銀でも、ドル流動性供給拡充で協調行動を取る動きに。
各国中銀は金融緩和、そしてリスクオフのドル需要の高まりに対応するなどして、市場の流動性を保つことに腐心しています。
今回の対応で、リーマンショックのようなクレジットクランチ(信用収縮)により、銀行が潰れるほどのパニックにはしないという強いメッセージを打ち出しています。
一方でこれだけの金融緩和、特にFRBは良い政策を打ち出したわけですが、株価の下落は止まりません。
ダウ先物が時間外で1,200ドルの下落を起こし、マイナス5%の値幅制限に達したことでサーキットブレーカーが発動しました。
背景として、やはり株式市場としてはコロナショックの先への不安があるのでしょう。
第一四半期(1~3月期)の経済停滞はともかくとして、第二四半期(4-6月期)以降の景気停滞や不況到来を懸念しているといったところ。
この払拭は簡単ではありません。
しばらく株価の上値は重く、そしてますますのドル需要という流れが続くのではないでしょうか。
3月16〜20日の重要イベント&経済指標
今週は17、18日の日程でFOMCが予定されていましたが、本日16日に前倒しで行われています。
そろそろ3月の指標なども出てきますので、コロナの影響を見極める上でも注目が集まりそうです。
★(豪)10-12月期住宅価格指数(17日09:30)
★(豪)豪準備銀行・金融政策会合議事要旨公表(17日09:30)
★(英)2月雇用統計(17日18:30)
★(独)3月ZEW景況感調査(17日19:00)
★(欧)3月ZEW景況感調査(17日19:00)
★★(米)2月小売売上高(17日21:30)
★(欧)2月消費者物価指数・改定値(18日19:00)
★★(米)2月住宅着工件数(18日21:30)
★★(米)2月建設許可件数(18日21:30)
★★(新)10-12月期GDP(19日06:45)
★(豪)2月雇用統計(19日09:30)
★★(日)日銀金融政策決定会合・結果発表(19日??:??)
★★(日)黒田日銀総裁・定例記者会見(19日15:30)
★(米)2月中古住宅販売件数(20日23:00
上値も下値も固い!まずはドル需要を意識して押し目買いか
ドル円は株価はもちろんのこと、最近は金利というノイズも加わり、さらには有事のドル買いといった値動きもあってトレードが非常に難しくなっています。
ただでさえ株価が不安定なのに、変動要因がなおのこと加わってどうしようもない状況です。
それでも、これまで書いてきたようにリスクオフの円買いという構造が徐々に変わりつつあること。
また引き続き混乱が続くことで根強いドル需要があると考えると、ドル円は押し目を狙っていくしかないかと思います。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
株価が大きく下がれば別として、ここ数日はドルの需要が続いてしっかりしているので、ドル円は極端に下がりにくくなっています。
トレード的には軽く買いつつ、下がり過ぎた株価の自律反発を待つぐらいで良いでしょう。
これだけの株安でも下値は限定的であり、今は105.00円割れもなかなか難しそうですからね。
注意しなければならないのはドル安です。
今後、米長期金利(10年債利回り)の低下でドルが売られるのであれば、一旦撤退ということにはなるでしょう。
短期的には軽く買いつつ、105.00円の大台節目を背に買い続けていきたいところ。
104.50から105.00円のサポート割れなら撤退する戦略です。