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ドル円の値動きをユーロドルが決めている現状!まずは明日のECB理事会に注目
主体性に欠けるドル円相場!今週の動きは?
週明けのドル円は利食い先行といった流れで反落してしまいました。
週末にトランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)が利下げ要求をしていたことも影響したかもしれません。
主体性に欠けるドル円相場ではありますが、今後どうなって行くのかを考えていきたいと思います。
ユーロ安がドル円そのものを支える現状
去年のピーク時に比べて米長期金利(10年債利回り)は1%近く下がりました。
しかしながら、ドルインデックス(主要通貨に対してドルの強さを指数化したもの)は去年と同様の水準を維持したままです。
こういったチグハグな動きになっているのはユーロ安の影響があります。
やはりドルに次ぐ通貨シェアを誇るユーロが買えないとなると、自ずとドルが買われやすいのでしょう。
ユーロに関しては、EUが経済的に景気の下触れ懸念があるほか、ブレグジットやポピュリズムの台頭から政治的にも不安定になっていることから売りに傾いています。
ただ、今週はやや調整的な動きもあるのかユーロが買い戻され、その中でドル円も押し下げられる展開となっています。
結局のところ、相場全体がドル円にフォーカスしていかない限り、ユーロドル相場の動きがドルの値動きに強く影響し、ドル円相場を決めているといった現状があります。
したがって、まずはユーロドルの動きも意識しながら相場を紐解いて行く必要がありそうです。
もっとも、ドル円そのものが注目されるようになれば、環境は大きく変わってくることでしょう。
そのターニングポイントとなるのは、今月末の日米首脳会談や来月半ばまでに判断を下すとされる対日・対欧の自動車関税の是非でしょう。
今は米中貿易交渉の進展期待でドルが買い戻され、ユーロ売りの影響でドル円は底堅くなっていますが、米国が保護主的な動きを強めると、流れが大きく変わる可能性については注意したいところでしょう。
★★★(欧)ECB・政策声明発表(10日20:45)
★★★(欧)ドラギECB総裁、定例記者会見(10日21:30)
★★(米)3月消費者物価指数(10日21:30)
★★(米)FOMC・議事要旨公表(11日03:00)
明日のECB理事会で大きくユーロが動けば、ドル円にも影響してくるでしょうから警戒しておきましょう。
ECB理事会については、最近の経済の停滞感を意識して引き続きハト派(緩和)的なメッセージが期待されています。
逆にタカ派的なメッセージになると大きく買い戻されるかもしれませんが、ファンダメンタルズ的には弱い欧州が意識されますから、ユーロの本質的な弱さは変わらないように思います。
ドル円はレンジ・押し目買いを意識しておきたい
ドル円そのものに意識が向いてくれば大幅な円高という展開もあるでしょうが、今の所はユーロドルの値動きに注目しながら、ドルに引っ張られる展開を想定しています。
なので、明日のECB理事会も踏まえると、大崩れを見込むのも難しく、まずは押し目買いといったところでしょう。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
目先は111.10円近辺にある21日移動平均線が支えますし、111.00円の節目ラインなども踏まえれば、一定の底堅さがありますから、現状の水準である111.20?111.30円レベルは買い場の認識。
112.00円ライン手前では重くなってきますから、111円台半ばが利食い目標でしょう。
損切りは一目均衡表の雲上限や89日移動平均線のある110.70円割れ。
ドル円は動きが鈍いので、まずは20~50銭程度の値幅を狙ってトレードしておこうと考えています。