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金利への反応鈍くクロス円は悩ましい局面!ECB理事会、FOMCへ向けた値動きとは
週明けはやや円安スタート。
値動きは相変わらず鈍く、膠着したレンジ相場が続いています。
今週は重要な経済指標を中心に、25日のECB(欧州中央銀行)理事会へ向けた動きも注目されます。
各国中銀の動向なども踏まえながら、注目ポイントなど解説していきます。
金利よりも株価動向に注目?ECBの利下げ見通しでリスクオンは
米長期金利(10年債利回り)はスポットスポットで注目されますし、相場への影響が強く感じられる場面があるのですが、そもそも論として昨年終盤から1%以上も下がっているのにドル高水準を維持していることを踏まえると、金利動向に捉われすぎるのは良くないのかなと。
いずれにせよ、株価が下がれば円高リスクは高まるわけですから、まずは金利動向よりも株価は中止しておきたいところ。
そして、冒頭にも書いたように今週は25日にECB理事会が予定されており、9月の利下げ、金融緩和政策導入の示唆があると見られています。
これが基本的なシナリオとなるでしょう。
為替に対する影響としては、月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)もあるので極端な値動きにならない可能性がありますが、米国の利下げほど織り込まれていないので、ユーロ安からのドル高に作用する可能性が高いと考えています。
つまりユーロドルに関しては一段と下落する可能性が高いでしょう。
ドル円に関してはECBの利下げ、緩和見通しを好感して欧州株が買い戻されてリスクオンになるのであれば、円売りが強まって一段高かもしれません。
株価が伸び悩んで不安定になっていることを踏まえると、ドル円・クロス円のリスクは常に下方向にありますが、米欧で揃って利下げが注目される金融政策イベントの前で安易にポジションを取らない方が良さそうです。
7月22日~26日の重要経済指標&イベント
今週は米欧で重要な経済指標、イベントがありますから、それぞれ注目しておきましょう。
★(米)6月中古住宅販売件数(23日23:00)
★★(米)6月新築住宅販売件数(24日21:30)
★★★(欧)ECB理事会・政策&声明発表(25日20:45)
★★★(米)4-6月期GDP・速報値(26日21:30)
米国からは経済の先行指標として重視される住宅関連指標に加え、週末にはGDPの発表があります。
速報値ですから、非常に注目度が高いので警戒しておきましょう。
これが弱いと株価と共にドル円は大きく崩れる可能性があります。
また、ECB理事会は言わずもがなですね。
9月の理事会へ向けて、どのようなアナウンスがあるかしっかり確認しましょう。
戻りがあればドル円もユーロドルも勇気を出して売ってみたい
やや悩ましさはありますが、利下げ観測が強まる中でドル円の上値は重いでしょうし、ユーロドルはECB理事会がベースシナリオで治るなら、ユーロが売られて下げやすいと考えています。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
週明けは108.00円ラインを超えて頭を出す場面がありましたが、売りに叩かれてやや反落という流れ。
米利下げというシナリオがある限り、引き続き上値の重い展開は続くでしょう。
ただ、ECBイベントでやや反発余地もあるため、突っ込み売りはやりにくいです。
まずは様子見で、108.20~108.30円ぐらいから軽めに入り、108.50~108.60円で厚めに売りポジションを追加。
損切りは109.20円、利食いは107円台ならどこでもというのが今のトレードアイディアです。
ユーロドルの日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ECB理事会がユーロ売りイベントにはなりそうなので、売っていきたいところではありますが、現状の水準である1.118~1.122ドルは日足ベースでかなり硬い水準となっていますので、今あえて突っ込んで売る必要はないと考えています。
まずは21日移動平均線のある1.128ドル手前、1.126~1.128ドルぐらいまで戻るのを待ってエントリーしたいところです。
200日移動平均線がどれだけ上値を抑えるかは分かりませんが、ここをブレイクしたら一旦損切り想定。
損切りは、浅めに1.132ドルに入れておきたいです。