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ブレグジットは最終戦?ドル円(クロス円)は株価次第!短期的には上目線
今週は気になるドル円、ポンドドルの展望を解説
米国市場の3連休を終え、今日から再び相場が動き出すことでしょう。
深夜には注目のブレグジットにおいて、メイ首相(テリーザ・メイ)から代替案(プランB)が示されましたから、それを含めて今週のドル円、ポンドドルの展望を解説していきたいと思います。
EU離脱協議はこれから佳境?最終ランド開始!
メイ首相から語られたプランBについては、要するに何も決まっていないことが明らかとなりました。
要点をまとめると、以下のようになります。
・リスボン条約50条の破棄はしない(ブレグジットをする)
・国民投票の実施は民意を損なう
・ベルファスト合意の修正は考えていない
・議会の支持、声を聞きながら北アイルランド問題を解決する
・離脱案を明確化、透明性を高めていく
とりあえず、3月末からスタートする離脱開始時期の延長を行わないことやリスボン条約の破棄、2度目の国民投票は行わないということで改めてEUと離脱案で合意するか、あるいは合意なき離脱かの2択ということですね。
また議会で可決されるようにEUと修正を協議するとしていますが、EU側は11月に合意案が最終回答としていますのでどうなるかは不透明な形。
そもそもEU側としては繰り返している通り、英議会で要求をはっきり固めないと交渉も何もないというスタンスです。
英議会で否決されるたびに譲歩していたらキリがないですからね。
なのでメイ首相が今のスタンスのままでいる限り、交渉は困難を極めることでしょう。
一方で超党派で再国民投票の動きもあることから、市場は合意なき離脱はないとの見方で楽観気味。
ポンドは底堅い値動きを続けています。
ポンドドル日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
1.287ドル近辺の89日移動平均線に絡んだ値動きを続けています。
ファンドマネージャーのほとんどは、仮に合意なき離脱となっても1.20~1.25ドルが下限としていることから、下がればすかさず押し目買いが入る格好となっています。
やはりFRB(連邦準備制度)が今年の利上げをしないといったドル安の流れが見込まれる中で、過小評価され続けてきたポンドというのは魅力なのでしょう。
個人的にも下がれば買い、1.26?1.27ドル台は買い場かと思います。
ただし殺人通貨ポンドですから、ヘッドラインで1.240ドルを割り込むような値動きが出た場合は一旦損切りが無難かと思います。
ドル円、クロス円は今週も株価次第!材料豊富だが…?
米株・NYダウがとにかく強くて全然下がらない状況が続いています。
この株高の流れから円売りが加速し、クロス円が押し上げられるという流れです。
背景には、今月30~31日の日程で行われる米中通商交渉への期待感が高まっていることがあります。
既に期待感先行で上昇していますから、噂で買って事実で売るというようなことも考えられますが、少なくとも月末まで一定レベルは支えられそうです。
波乱要因としては、過去最長記録を更新して継続するシャットダウン(米政府機関閉鎖)の影響が深刻化することや、経済指標ということになるでしょう。
特に先行指標とされる住宅関連指標は、しっかり確認しておきたいところです。
★★(米)12月中古住宅販売件数(22日24:00)
★★(日)日銀・金融政策決定会合結果発表(22日時間未定)
★★(日)黒田日銀総裁・定例記者会見(22日15:30)
★(米)MBA住宅ローン申請件数(23日21:00)
★(米)11月住宅価格指数(23日23:00)
★★★(欧)ECB・金融政策発表(24日21:45)
★★★(欧)ドラギECB総裁・定例記者会見(24日21:45)
今週は中銀イベントとして日本銀行(日銀)、ECB(欧州中央銀行)から金利&声明発表が予定されています。
どちらも現状維持見通しですが、日銀に関しては海外勢が出口を意識していますので、多少は円買いの動きに警戒しておきたいです。
ECBは引き続きハト派的な見通しを示すでしょう。
ただ、前回以上にハト派というのもなかなか難しいでしょうから、直後はユーロ安からのドル高の動きに注意しつつも値動きは限定的か、すぐに戻してくるように思います。
ドル円日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ドル円は想定以上に堅調地合いが続いています。
株価のクラッシュがあれば別として、短期的には底堅いと考えるほかないでしょう。
109.30円近辺にある21日移動平均線が、まずは強めのサポートとなるでしょう。
ここを上回っている限りは、モミ合いが続いても下値固めをしながら110.00円試しという流れはくすぶり続けそうです。
逆にここをあっさり下回るようであれば、レンジに移行といった見方で細かな値動きが続きそうです。
上値をブレイクしていけるかどうかというのは株価次第なので難しいですが、やはり21日線を破らない限りは、まずは上目線で見ておきましょう。
109円半ばから下は買い場と見て、軽く拾いつつ109.70円前後で利食いというのがデイトレレベルの短期的なトレード戦略になりそうです。
損切りは21日移動平均線割れ、待ったとしても109円割れなら撤退です。