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2019年は日米欧の金融政策がポイント!トレードはポンドドルを狙いたい
目次
2018年のドル円は値幅が過去最低!大苦戦の1年
先週末からクリスマスにかけては株式市場が崩壊し、為替も円高に大きく動きました。
今年はドル円の値幅が変動相場制以降 過去最低とのことで、トレンドのないチョッピーな値動きに苦戦した方は多かったことでしょう。
読者の方からも2019年の相場はどうなるといった質問も多く寄せられましたので、来年の注目すべきポイントなどを踏まえながら、展望について考えていきたいと思います。
2019年の鍵は金融政策!各国の政策動向に要注目
今年も金融政策が鍵を握っていたことは言うまでもありませんが、来年はより重視されることになるでしょう。
ここ1~2年ぐらいは、ある意味で想定通りの政策が続いてきたわけですが、来年以降は経済の動向によって政策内容が大きく修正される可能性があります。
先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて株価が急落したことからも分かるように、政策正常化というのは市場にとって非常に大きなテーマとなりますから、常に意識しておくようにしましょう。
2019年の鍵!金融政策の見どころ | |||
---|---|---|---|
注目度 | 金融機関 | 見どころ | |
★ No.1 | FRB(連邦準備制度理事会) | 利上げ回数、バランスシートの縮小規模 | |
★ No.2 | ECB(欧州中央銀行) | 2019年中の利上げ開始は可能か | |
★ No.3 | 日本銀行 | 量的緩和の終了時期は示されるのか? |
まず金融政策の見どころやポイントについては、上記の通りかと思います。
FRBの動向に注目!利上げ回数やバランスシートの縮小規模は?
来年序盤は引き続きFRB(連邦準備制度)の動向が注目されることになり、利上げ軌道に加え、バランスシートの縮小(再投資)の継続性について修正があるかどうかが問われることになります。
先週のFOMCで示されたように、年2回以上の利上げに加えてバランスシートの縮小ペースも崩さないということであれば、株安による円高という流れは考えられますが、ドルが極端に売られるという展望は描きにくいように思います。
もちろん、利上げ軌道の大幅な修正、バランスシートの縮小ペースも減速させるという話になれば、ドル安の流れとなるでしょう。
ECBは2019年中に利上げを開始出来るか?
次にECB(欧州中央銀行)ですが、来年夏頃までは利上げをしないとしていることからも、夏を過ぎれば利上げをする可能性があるということになります。
今のところ市場は来年の利上げは難しいということで、2020年以降という見方になっていますが、予想に反して利上げという話になってくれば、いよいよユーロは買い戻されることになるでしょう。
ブレグジットの影響もあり、ポンドやユーロは過去最安値水準で停滞していますが、少なくとも来年3月29日までに一定の結論が出ることになります。
そうなればいよいよ秋から冬にかけての利上げへ向け、ECBがどのような見解を示すかが問われることになりますので、しっかり見ておきたいところです。
日本銀行の量的緩和の終了時期は示される?
日銀(日本銀行)については、ややオマケといった感じです。
来年も量的緩和は継続するでしょうが、出口に関する言及があれば円が買われやすくなることになります。
このように来年は各国の金融政策を見通しにくい分、市場の織り込み度合いの差と相まって大きく相場が動く可能性があります。
先週のFOMCもそうでしたが、報道ベース、市場の織り込みと実際に発表される金融政策というのは全く別物です。
過熱感のある報道で相場が動いた場合、それを見極めて逆を突いていけると大勝することができますので常に意識しておくようにしましょう。
2019年の値動きは?現時点で極端なシナリオを描く必要はない
では実際、来年(2019年)の為替相場の値動きはどうなるのでしょうか。
長期予想はなかなか難しいですが、ドル円についてざっくり考えていきたいと思います。
まずドル円についてですが、1ドル=100円を割り込むといった極端な円高シナリオも指摘されています。
ですが現状はそこまで過度に円高を織り込む必要はないと考えています。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
今年序盤も盛んに円高・ドル安といった展望が叫ばれてはいましたが、終わってみれば結局はドル高でした。
この読み違えの背景としては、想定以上に米国の経済が堅調だったことが挙げられます。
現状でも再び円高・ドル安論は声高に叫ばれているものの、FRBが利上げ軌道を修正するにはある程度の経済指標の下振れが続くことが前提となります。
つまり政策の方向性を変更するにはまだまだハードルがあり、なおかつラグが存在するということです。
FRBの金融政策軌道の修正があるか・・・。
あるいはNYダウが20,000ドルの大台を割り込み、18,000ドルといったバリュエーションの調整に十分な価格まで下落しても下げ止まらないという事態になったら別として、現状では過度な円高を織り込むのも難しいように思います。
まずはせいぜい1ドル=105円を底と認識して、1ドル=105~115円のコアレンジでの値動きを意識したいところでしょう。
2019年の狙い目はブレグジットで散々売り込まれたポンド?
来年の個人的な推奨トレードとしては、殺人通貨として名高いポンドです。
当然、値動きは相当荒いのでポジションは小さめに取る事を意識していただければと思います。
ポンドに関してはやはりブレグジット問題を理由に必要以上に売り込まれていますから、合意すれば買い戻されるでしょう。
仮に合意なき離脱になったとしても、問題そのものが終わったという認識で買われやすいと考えています。
また株安という流れの中でFRBが政策軌道を修正してドル安、という可能性も踏まえるとポンドドルのロングは有望であると考えています。
ポンドドルの日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
仮に合意なき離脱という、ある意味で最悪のシナリオとなったとしてもエコノミストの考えるポンドドルの下限平均は1.25ドルレベルとのことでした。
最も悲観的なシナリオでも1.15ドル前後がせいぜいとのことで、比較的買いやすい水準になっているのは確かでしょう。
とりあえず3月末のEU離脱開始に向けて不安定な値動きは続けるでしょう。
結論が出れば憂いは無くなりますから、そのタイミングに向けて押し目を狙っていきたいと考えています。