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今週は重要指標が多すぎ問題!FOMCより米経済指標が最大の焦点
今週は日米金融政策イベントを始め、米GDPに米雇用統計とイベント豊富な1週間です。
もちろん、ブレグジット(英国のEU離脱)問題も佳境を迎えています。
果たして今週はどうなるのか、いつものように展望とトレード戦略を考えていきましょう。
FOMCは織り込み済み!米経済、企業決算に注目したい
日米金融政策の発表と言っても、日銀は現状維持でしょうし、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げは織り込み済みですからね。
サプライズがない限り、相場への影響は軽微でしょう。
FOMCでは今回も利下げが発表されるものの、一旦利下げの停止を示唆するとされています。
これがメインシナリオですね。
こうなると利下げしても今後の緩和にそこまで前向きではないということで、ドルは買われやすいかもしれません。
FOMCでドル売りになるシナリオとしては、利下げかつ緩和に前向きなスタンスが示されるか、あるいは利下げなしといったサプライズを株価が嫌気してリスクオフ、といった感じでしょうか。
可能性としては低そうです。
いずれにせよ、利下げなしというサプライズ以外はほぼほぼ織り込まれていますから、今週のドル円相場の鍵を握るのは米経済指標の数字のように思います。
注目すべきものは多く、米GDPや週末の米雇用統計を中心として、米ISM製造業指数や米PCEコア・デフレーターの発表が予定されています。
前回のISMは非常に弱い数字となって相場全体を大きく揺るがしましたが、直後に発表された雇用統計や米企業決算の好調さ、それに米中部分合意によって覆い隠されるという流れ。
したがって、今週の米国指標が下振れれば、やはり米経済への疑念・懸念は強まると考えられ、NYダウも高値圏を攻め切れていないことから、株価の大きな調整も伴ってドル安&円高の流れで急落の可能性は十分でしょう。
企業決算も予定されており、今週はいつも以上に株価に注視しながらのトレードが求められそうです。
また、ブレグジットに関しては、今日明日中にEUが離脱期限の延期を認めるかどうかが焦点となります。
十中八九延期を承認すると思われますが、万が一があるとリスクオフで円高に傾く可能性がありますから、念のため警戒しておきましょう。
10月28日〜11月1日の重要経済指標&イベント
今週は重要指標の発表、イベントが豊富ですから、指標スケジュールを毎日確認するようにしましょう。
★(米)10月消費者信頼感(30日19:00)
★(米)10月ADP雇用報告(30日21:15)
★★★(米)7-9月期GDP・速報値(30日21:30)
★(独)10月消費者物価指数・速報値(30日22:00)
★★★(米)FOMC・政策&金利&声明発表(30日27:00)
★★★(米)パウエルFRB議長、定例記者会見(30日27:30)
★(日)日銀金融政策決定会合・結果発表&展望レポート(31日??:??)
★(中)10月製造業購買担当者景気指数(31日10:00)
★(日)黒田日銀総裁、定例記者会見(31日15:30)
★(独)9月小売売上高指数(31日16:00)
★★(欧)7-9月期GDP・速報値(31日19:00)
★(欧)10月消費者物価指数・速報値(31日19:00)
★★(米)9月PCEコア・デフレーター(31日21:30)
★(中)10月Caixin製造業購買担当者景気指数(11月1日10:45)
★★★(米)10月雇用統計(1日21:30)
★★(米)10月ISM製造業景況指(1日23:00)
米国を中心に欧州からも重要指標が発表されます。
欧州の指標が悪くてユーロが売られると、相対的にドルが買われやすくなりますが、欧州株が下げると円高になるので、ドル円の場合は各国の株価を見ながらトレードするのが基本になるでしょう。
基本はレンジ想定!指標の下振れによる下落には注意
相場全体は小じっかりでFOMCでもなんだかんだドルは買われそうなので、基本は買い・押し目狙いといった印象はあります。
もっとも、指標が下振れ、予想を下回った場合は安易に買いでついていくと痛い目を見る可能性がありますので、その場合は様子を見ながらですね。
特に今週の中盤からは立て続けに重要指標の発表がありますから、連鎖的な指標の悪化で大きな調整につながる可能性がありますから要注意です。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)


現状は108.25〜108.75円の狭いレンジでのモミ合い継続ですね。
経済指標に問題がなければ、目先は200日移動平均線(109.063円)がターゲットとなりそうで、下がれば押し目買いで対応したいところ。
トレード戦略は先週とほぼ変わらずで、108.00〜108.20円で買い、早めなら108.00円割れの107.90円で損切りです。
遅くても日足ベース、89日移動平均線がレジスタンスとなっている107.50円を割り込んだら撤退でしょう。
また、日足ベースで見てここ数ヶ月、109円台前半からの上値の重さはかなりあるので、追っかけ買いは避けたほうが良さそうです。