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本当にハト派か?今週のFOMCで改めて方向性を確認したい為替市場
今週はFOMCに注目!ドル円相場に動きが出るか
ドル円は112円達成以降、上値が重くなり狭いレンジでの値動きが続いています。
そんな中、今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定されています。
これはドルの番人であるFRB(米連邦準備制度理事会)のメンバーが米国の金融政策を決定する大事なイベントですから、必ず確認しておきましょう。
今週もFOMC次第で相場の流れが一気に変わることも予想されますからね。
本当にハト派か?改めてFRBの見通しを確認したい
年明け最初のFOMC(1月29~30日)で一気にハト派スタンスに傾きました。
昨年2018年末(12月18~19日)に行われたFOMCでは、2019年の利上げ回数は2~3回を想定していたにも関わらず、年が明けた途端に年内は金利据え置き。
さらにバランスシート縮小停止といった話に。
ただ金融政策の大幅な修正どころか、まさに180度反転するV字ターンをしたわけですが、あまりに急すぎる変化に為替市場はついていけていません。
マーケットの中でくすぶり続ける疑念として、今は世界的な景気減速懸念が強まっているからFRBはハト派的な姿勢を強めていますが、この嵐が過ぎればすぐに利上げといった金融引き締め姿勢になるのでは、というものがあります。
やはり急激に方針転換したこともあり、再び180度変わる、つまり、再度タカ派路線に戻るのではという見方が根底にあるようです。
実際問題としてユーロが売られた影響もありますが、ドルインデックス(主要通貨に対するドルの価値を指数化したもの)を見る限り、ドルは高止まりを続けています。
債券市場では米長期金利(10年債利回り)が低下していますが、為替市場ではドル安になっておらず、様子見姿勢を強めています。
というわけで、FOMCでしっかりハト派姿勢に転換しているかを市場も確認したがっていることでしょう。
ポイントとしては、今回は四半期に一度のドット・チャート(FRBメンバーの金利見通しを表にしたもの)が発表されます。
2019年の利上げ回数をFRBメンバーがどう考えているか。
0~1回程度となるのであれば、ハト派という見方になるでしょう。
また、もう1つ重要なポイントとしてはバランスシートの縮小スケジュールが示されるかどうかもあります。
年内終了といった話を含めて、声明文で具体的に示されれば、市場もFRBは本気であるという認識でドルが売られやすくなると考えられます。
★(独)3月ZEW景況感調査(19日19:00)
★(欧)3月ZEW景況感調査(19日19:00)
★(米)1月製造業新規受注(19日23:00)
★★★(米)FOMC・金融政策発表(20日27:00)
★★★(米)パウエルFRB議長・定例記者会見(20日27:30)
★★(英)イングランド銀行・金融政策発表(21日21:00)
★★(英)英中銀金融政策委員会・議事要旨公表(21日21:00)
★(米)3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(21日21:30)
★(米)2月中古住宅販売件数(22日23:00)
イベント・経済指標に関しては、やはりFOMCの存在感が目立ちます。
まずはこのビックイベントが意識されるでしょう。
ドルはFOMCのハト派ショックに備えて売られる!その背景で円高へ
ドル円はFOMCを控えて反落しています。
やはりFRBのハト派サプライズに備えているのでしょう。
繰り返している通り、ドル買いがドル円を支え、その他のクロス円を支えてきた背景があります。
今回のFOMCでドルが売られる流れとなれば、いよいよ円高の嵐が吹き荒れるでしょう。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ドル円は111.25円近辺の21日移動平均線を割り込み、89日移動平均線もある111.00円の節目を試しそうです。
ここを明確に割り込んで、日足ベースのサポートである110.80円辺りを割り込んでいくと上値機運は一服しそうです。
もっとも、110.80円を割り込んだとしても110.00円の大台の節目から110円台半ばにかけては強力なサポート帯となりそうで、下値不安も高まりにくい格好にあります。
まずはFOMCの結果次第ということで、結果を確認してからでも遅くないとは思います。
短期的に下値余地は乏しいですから、現状の水準から軽くロング(買い)で、111円台半ばぐらいでの利食いを目指したいところ。
またFOMCでハト派的な見通しが示され、いよいよドルが売られる流れになればそれには乗っかっていきましょう。
110.00円ラインなど短期的な底を抜けた場合、軽くショート(売り)を入れながらついていこうと考えています。