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明確な材料が出るまで押し目買い!ファンダメンタルズの格差が明らかに
週明けはやや円高に振れ、円高&ドル安の流れとなっています。
値動きの背景は特にありませんが、香港デモなども影響しているかもしれません。
やはり人権問題に関しては、トランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)以上に米国の議会が懸念を強めていますから、通商交渉に暗い影を落としかねないということなのでしょう。
底堅い相場の背景は?ファンダメンタルズの格差明らかに
先週は中国が先走り気味に関税の段階的撤廃で同意を得たと発表したものの、週末にはトランプ大統領から何も決まっていないと否定的な発言がありました。
ただ、相場の方はかなり底堅い状況です。
この底堅さの背景には、やはり米中双方が少なくとも第1段階の合意を希求しているということが挙げられます。
トランプ大統領も決まっていないとしながらも、交渉そのものは否定していませんからね。
マーケットの期待としては、少なくとも12月15日に発動される対中関税第4弾の延期・先送りでしょう。
これが明確に否定されるまでは過度に売られることはないように思います。
もっとも大統領選挙までは1年もあり、関税撤廃という重要なカードを早々に切ってくることは考えにくいように感じます。
関税撤廃は株価を大幅に引き上げる最後の切り札ですから、タイミング的にはまだまだ先でしょう。
株価も最高値を更新して小高い水準にいますから、まだまだ温存するのではないでしょうか。
というわけで、ここから極端にリスク・オンとなるには、やや材料不足感が否めません。
まずは慎重についていきたいところです。
それから、ドルが買われるもう1つの要因として、ファンダメンタルズ(経済の基礎的な条件)の格差が明らかになってきたことがあります。
先週は欧州の成長見通しが引き下げられるなど、ユーロにとってはネガティブな材料がありました。
また、英国もBOE(英中央銀行)がブレグジットに伴って経済の停滞、下振れリスクを懸念していることが明らかとなり、ポンドの上値は重たくなっています。
欧州や中国などと比べると、米国は先々週の雇用統計で堅調な雇用の伸びを示しました。
先週発表されたISM(米供給管理協会)非製造業景況指数も改善の兆しが見られましたからね。
消費も底堅く、企業決算も好調ということで、嫌でも格差が意識されるようになってきた感があります。
したがって、今週も経済指標には注目ですね。特に米国と欧州の差に注目して見ておきたいところです。
11月11日〜14日の重要経済指標&イベント
今週は特にドイツのGDP・速報値をしっかり見ておきたいですね。
下振れると狭義のリセッション(景気後退局面)入りとされています。
★(英)9月月次国内総生産(11日18:30)
★★(英)7-9月期GDP・速報値(11日18:30)
★(英)10月雇用統計(12日18:30)
★(独)11月ZEW景況感調査(12日19:00)
★(欧)11月ZEW景況感調査(12日19:00)
★(独)10月消費者物価指数・改定値(13日16:00)
★(英)10月消費者物価指数(13日18:30)
★(米)10月消費者物価指数(13日22:30)
★(米)パウエルFRB議長、発言(13日25:00)
★(中)10月小売売上高(14日11:00)
★★(独)7-9月期GDP・速報値(14日16:00)
★(英)10月小売売上高(14日18:30)
★★(欧)7-9月期GDP・改定値(14日19:00)
★(米)パウエルFRB議長、発言(14日24:00)
★(欧)10月消費者物価指数・改定値(15日19:00)
★★(米)10月小売売上高(15日22:30)
繰り返しになりますが、米国と欧州の指標の格差に注目しておきましょう。
トレード戦略は材料出るまで損切り浅めの押し目買い
先週は108.50円割れを損切りラインとして買いとしてきました。
まさにその通りの値動きとなり、今週も引き続き変わらないでしょう。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
109円台での重さはありますし、そろそろ買いにも限界といった声はあるものの、まだ売るほどの状況にはないですからね。
基本的には、米中通商交渉の破談など明確な材料が出るまでは損切り浅めの押し目買いでついていくしかないように思います。
具体的には108.40円に損切りを置いて、サポートとして機能している200日移動平均線や21日移動平均線、109.00〜109.10円や108.70〜108.80円で押し目買いです。
利食いは悩ましいですが、109円台ならどこでもOKでしょう。
109.50円をブレイクすれば110.00円ぐらいまでは試しそうですから、その場合はホールドして利幅を伸ばしていきたいところですね。