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米中貿易戦争に突入!まずは6月末に開催されるG20での首脳会談に注目
まさに米中貿易戦争という様相を呈しており、株価を中心に相場全体のボラティリティが上がっている状況です。
果たして今後はどうなるのかということで、これまでの流れについてまとめつつ、今後の展望について考えていきたいと思います。
米中双方が互いに関税を引き上げ!目先は6月末のG20に注目か?
トランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)は予告通りに中国の輸入品2,000億ドル相当の関税を10%から25%に引き上げました。
その後、中国も報復措置としてアメリカからの輸入品600億ドル相当の関税率を最大25%引き上げるとしています。
また、日本時間の本日未明に関税を上乗せしていない3,250億ドル分の中国からの輸入品についても、25%の追加関税をかけるとして詳細を発表しています。 まさに米中貿易戦争です。
もっとも先週から市場は嫌気して大きく株価が下落したことを受け、米中双方がテンションを下げるべく今後の協議について前向きな姿勢を表明し、一旦は底入れといった値動きになっています。
今後については、まずは6月28~29日に大阪で開かれるG20が注目されるでしょう。
トランプ大統領は習 近平国家主席と会談するとしており、そこで変化があるかどうかがポイントとなります。
もっとも、米中双方の隔たりは大きいとされ、電撃合意に至る可能性は低いと見るのが妥当でしょう。
ただし、これまでも市場は楽観で期待感を織り込んでいく動きを続けていましたから、再度そうなるパターンも考慮した上でトレードしていきたいところではあります。
あとは米中双方の経済への影響を見極めることになるでしょう。
前回の10%引き上げ時は、主に原材料の引き上げだったこともあり、企業が関税分を吸収する形で米経済への影響は軽微でしたが、流石に25%となると値上げせざるを得ないでしょう。
値上げまでは数ヵ月のラグがあり、その後に消費活動に影響ということになるため、目先では関係ないでしょうが、長い目で見れば株価の上値を抑えることになりそうです。
また、当然ですが中国の経済指標に現れる影響にも注意しなければなりません。
こちらもラグはあるでしょうが、懸念材料にはなり続けるでしょう。
★(中)4月小売売上高(15日11:00)
★(中)4月鉱工業生産(15日11:00)
★★(独)1-3月期GDP・速報値(15日15:00)
★★(欧)1-3月期GDP・改定値(15日18:00)
★★(米)4月小売売上高(15日21:30)
★(米)5月NY連銀製造業景況指数(15日21:30)
★(米)4月鉱工業生産(15日22:15)
★(米)4月住宅着工件数(16日21:30)
★(米)4月建設許可件数(16日21:30)
★(欧)4月消費者物価指数・改定値(17日18:00)
★(米)ミシガン大学消費者態度指数・速報値(17日23:00)
早くも5月の指標が出てくることになります。
4月までは良くて当たり前といった米指標ですが、5月で変調をきたすなら、今後にかなり暗い影を落とすことになりそうですから、警戒しておきましょう。
上値の重さを意識した戻り売りがベターか?
中国の報復関税まで含めて一旦は材料出尽くし、さらには米中双方が今後の話し合いに前向きな姿勢を示したことから、株安・円高も一服という流れとなっています。
関税がもたらす今後の影響については、エコノミストの間でも意見が分かれるところではありますが、少なくとも引き続き懸念材料となり続けることは間違い無いですから、まずは戻り売りを意識したいところでしょう。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
売られ過ぎ感が強まっていましたが、まずはトランプの3~4週間で解決できる可能性があるというリップサービスもあり、反発しています。
109.00円ラインは強いサポートラインとして意識されるでしょうが、上値も重いですから、現状の水準なら軽く売っても良いのかなと。
言うまでもなく110.00円ラインは強いレジスタンスラインとなります。
110.00円ラインを背にしたショートも入りやすいでしょう。
NYダウが昨日の下げを取り戻す500ドルを超えるような反発を見せるならともかくとして、軟調な動きを見せるなら自信を持って売っていきたいところ。
したがって、まずは損切りを一目均衡表の雲・下限のある110.30円あたりに置いて、ショート・戻り売り戦略です。
110.00円台定着なら、株価の動きを勘案して、改めてトレード戦略を考えたいところ。