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G20の展望は?トランプ大統領がドル安を希望する限りドル円はショートで!
週末のG20を踏まえたゆきママのFXトレード戦略!
昨日はブラード・セントルイス連銀総裁(ジェームズ・ブラード)が
「50bps(ベーシスポイント)の利下げは現時点で必要ない」
としたことで、ドル買い戻しの流れが強まりました。
先日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、予防的利下げ措置を主張し、ボードメンバーの中で唯一反対票を投じていた人物だけに、2回分の利下げが必要ないというこの発言を受けて巻き戻しの動きが強まりました。
今週末はG20もあり、その展望も含めて気になっている方が多いと思いますので、展望も含めてトレード戦略について解説していきたいと思います。
G20はトランプ次第?そもそも米中首脳会談が実施されない可能性も
トランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)はG20での米中首脳会談の可能性を盛んにアピールしていますが、中国サイドのテンションは一向に上がりません。
首脳会談が実施されるにせよ、どのような結果になるのかは未知数です。
ある意味、合意が絶望的だとしたら、あとはトランプの胸先三寸という話になるかもしれません。
つまり、前向きな話ができたとして対中関税第4弾を無期限延期するのか、それとも、数ヵ月に区切って延期するのか、という話です。
無期限延期であれば、市場は表面上の合意を好感するかもしれませんが、数ヵ月程度という話になると、一旦は利食いの流れになる可能性は十分でしょう。
市場の反応を見切るのは非常に難しいですが、ある程度は織り込み済みでしょうからね。
むしろ、米中首脳会談が確実に行われるといった見方になっていますが、中国サイドは米中首脳会談については特段言及しておらず、実施すら危うい状況なのかもしれません。
また、考えてもみれば、すでにかなりの株高水準です。
米中交渉において、トランプは株高の時は強気に、株安の時はトーンダウンするという傾向がワシントンポストなどで報じられていましたが、この傾向の通りなら今回の米中首脳会談では妥協しないということになります。
これらのことを踏まえると、やはりG20へ向けての楽観姿勢は警戒する必要がありそうです。
ドル円は引き続き戻り売りが妥当?極端に上げていく相場は想定しにくい
ドル円に関してはショート・戻り売りを推奨することが多かったですが、今後もしばらくはそうなりそうです。
やはりトランプ自身がドル安を切望していますからね。
ホワイトハウス高官によると、トランプはユーロが安すぎると考えており、ドル高を是正するためにFRB(米連邦準備制度理事会)は利下げすべきとしているようです。
パウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)を解任、もしくは降格させるといったリーク報道も相次いでFRBにプレッシャーをかけ続けていますし、この政治的な動きというのは決して無視できません。
短期的には米長期金利が下がり過ぎており、一旦はドルの買い戻しがあるかもしれません。
そうなったらそうなったで、利下げ(金融緩和)後退を嫌気した株安からの円高という流れで上値を抑えることになるでしょう。
現状で極端にドル円が上昇していくというパターンは考えにくいので、戻り売りという判断が妥当かなと思います。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
まずは108円台を回復できるかどうかといったところでしょうか。 緑色で示したチャネルライン的には、21日移動平均線も重なる108.20円がせいぜいでしょう。
デイトレードレベルの短期なら、損切りは早めなら108.30円、遅めなら日足ベースのレジスタンスとなりそうな108.60円抜けぐらいに置いて、現状の水準から軽めにショートでしょう。
一段と反発すれば、これまでのサポレジとして機能してきた107.80~108.20円ぐらいで厚めに売りポジを追加したいです。
とにかくトランプがドル安を希求しているということや、FRBメンバーの半数近くが今年2回の利下げを想定しているということに変化がない限り、まずはドル売りでついていきたいと考えています。