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今週はジャクソンホール!パウエルFRB議長の講演で注目すべきポイントとは
売りポジションが溜まりすぎてた影響もあるのか、先週からはショートカバーが強めに出てドル円もクロス円も底堅い値動きとなっています。
今週の注目は言うまでもなくジャクソンホールでのパウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)の講演ということになります。
今週の見どころ、相場展望について考えていきましょう。
2回連続・9月の利下げを織り込む市場の見通しを修正するか?
毎年恒例の米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムにおける、パウエルFRB議長の発言が今週は最大の関心事でしょう。
23日に「金融政策の課題」と題して講演を行う予定ですが、市場の行き過ぎた利下げ織り込みが大きく修正される可能性があります。
というのも、市場はすでに9月FOMC(米連邦公開市場委員会)における利下げの確立をほぼ100%織り込んでいます。
むしろ問題は利下げ幅で、20~30%の確率で0.50%という2回分相当の大幅な利下げを期待している状況です。
これは流石に行き過ぎというか、7月末に行われたFOMC後のパウエル議長の定例記者会見では利下げサイクル入りではないと明言し、3回も4回も利下げすることはないだろうと発言していましたからね。
雰囲気的にはあと1、2回あるかないかといった程度で、連続して利下げするハードルはかなり高いように思います。
しかも、先週発表された米7月小売売上高は、非常に強い数字でしたからね。
雇用もそれなりに堅調であり、利下げをする根拠は経済指標からは見られません。
もっとも、対中関税第4弾が9月1日から発動される予定となっており、不確実性が増しているのは確かなので、これを重く見れば利下げの可能性が全くないわけではないですけどね。
昨年末から今年にかけてパウエル議長自身の発言、政策スタンスが大きく変わったため、今回も変わることはあり得ます。
市場のいきすぎた期待、織り込みを修正する絶好の機会ではあるので、まずはそちらの可能性を重く見ています。
値動き的には9月利下げに道を開くのであれば、ドル安でもリスクオンの株高から円安でドル円は上値を伸ばしそうです。
逆に9月の利下げはない、あくまでも経済指標次第という従来通りの見通しを堅持するなら、緩和期待後退からのドル買い戻しでも、リスクオフの株安で円高の方が勝ることになるでしょう。
8月19〜23日の重要経済指標&イベント
今週はFOMCとECB理事会の議事要旨がそれぞれ公表されます。
政策スタンスの状況などを注視しておきたいところでしょう。
★★★(米)FOMC議事録公表・7月30-31日分(21日27:00)
★★(欧)ECB理事会議事録公表・7月25日分(22日20:30)
★(米)7月新築住宅販売件数(23日23:00)
★★★(米)パウエルFRB議長、発言(23日23:00)
(米)ジャクソンホール(年次経済シンポジウム):22~24日
(仏)G7首脳会議:24~26日
FOMCの議事要旨で全体的にそれほど利下げに前向きでないことが分かると、ショックを受けて株価が急落する可能性がありますから警戒しておきましょう。
あとは週末にG7もあり、ブレグジットについても話し合われる予定です。 ポンドをトレードする場合はこのイベントを意識しておきましょう。
トレード戦略は戻りを確認してショート・戻り売り継続
週明けの今日のドル円はジャクソンホールというイベントを控えてか、先週に続いてジワリと上値を試す展開です。
107円台を攻略していくのは厳しいでしょうが、107円台前半ぐらいにタッチしてくることは十分考えられるので、まずはどこまで戻すのかを確認したいところでしょう。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
107.20円近辺にある21日移動平均線を戻すと、小じっかりとする可能性もあるので、トレード的には106.80~106.90円で売ってみて、107.20円ブレイクなら早めに損切りして天井を確認したいところでしょう。
利食いは106.10~20円が目標ですが、105.90円を割り込んでくるなら、105円台半ばぐらいを狙っても良いかと思います。
個人的にはジャクソンホールは円高、リスクオフイベントになると考えているので戻り売りを狙っています。