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ブレグジット案は否決!合意なき離脱を巡る動きがポンドの焦点【ドル円はレンジ】
ドルを買う理由は薄く今週もドル円ショートが正解?
先週の示したトレード戦略はピタリ!でしたね。
やはりドルを買う理由は薄いということで、ドル円ショートにするのが引き続き正解でしょう。
本日未明にはブレグジット(EU離脱)案の採決があり、大差での否決となりました。
その辺を踏まえながら、今年の狙い目としてきたポンドドルの今後の展望・トレード戦略について解説したいと思います。
記録的な大敗!市場は合意なき離脱はない?
未明に英議会で行われたEUとのブレグジット案の採決は賛成202票・反対432票。
なんとその票差が230票と歴史的大敗となりました。
流石に200票差を超えると政権運営に疑義が生じるとのことで初動は予想通りポンド売りでした。
直後にメイ英首相(テリーザ・メイ)が
「合意なき離脱は絶対に避けたい」
と発言。
その後でトゥスクEU大統領(ドナルド・トゥスク)が
「離脱案の可決が不可能で、合意なき離脱も誰も望んでないとすれば、あとはただ1つの解決策を誰が口にするかだ」
とツイッター(Twitter)に投稿したことから、離脱交渉の延期・中止を意識させポンドが大幅に買い戻されました。
事前に売られ過ぎていたこともありますが、市場はEUが妥協して離脱案が再採決で可決されることや、場合によっては延期・撤回なども織り込んでいるのでしょう。
なのでポンドの値動きとしては、合意なき離脱が現実にならない限りは買われやすいと言えるでしょう。
特にポンドドルはドル売りの流れもありますから、目先は小じっかりとした相場が続きやすいと言えます。
野党・労働党から内閣不信任案が提出されましたが、これに関しては否決される見込みです。
仮に可決されると14日以内の組閣が必要になり、これも失敗すれば解散総選挙となります。
こうなってくると先が見えなくなりますし、3月末の離脱期限まで70日程度しか残っていませんから、合意なき離脱が高まる可能性に警戒しておきましょう。
もっとも、その前に離脱期限の延長などをEUに打診する可能性も十分で、そうなればポンドは売られにくいでしょう。
兎にも角にも、目先は合意なき離脱のみがポンド売りの大きな材料となります。
それを強く感じさせるイベントが発生しない限り、極端にポンドが売られる可能性は低そうです。
ポンドドル日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
以前からヘッジファンドのマネージャーの間で合意なき離脱でも、せいぜい下限は1ドル=1.20~1.25ドルとされてきました。
現状では1.270ドルや1.250ドルといった節目が強く意識されていますから、まずはこの手前で買えるようにしておくと良いでしょう。
3月29日の離脱期限までにどこかで叩き落される場面は何回かあるでしょう。
少なくともここ1ヶ月の間で合意なき離脱が確定するハードルは相当に高いです。
数週間は下がれば押し目で入って1.30ドル手前。
1.29ドル台では利食いといった感じのトレードを続けられると考えています。
合意なき離脱というシナリオは、市場が楽観視しているより高まっているでしょうから油断は禁物です。
本格的に懸念されるまでは、まだ時間的な余裕があるといった感じです。
ドル円は株価上昇に支えられ、今は買い時ではない?
NYダウは堅調な値動きが続いており、昨日も中国当局による景気刺激策への期待感から上昇し、ドル円やクロス円を支えることになりました。
それでも戻りが弱く上値を伸ばしきれていないことを考えれば、今わざわざドル円を買う理由はないでしょう。
ドル円日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
引き続き108.30~108.40円、108.70~109.00円といったポイントでショート・ポジションを作りたいところ。
短期的デイトレ・レベルでは、現状のレンジが108.30~108.70円ですので、それを意識してチマチマやっていく感じです。
最悪、111.10円レベルにある200日移動平均線ブレイクを損切りにおいて、109円台半ばや110円台で厚めに売れる余力があれば塩漬けになっても問題ないでしょう。