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まず米中貿易問題の動向を確認!米雇用統計・パウエルFRB議長の討論も注目
週明けの今日は下に窓を開けての円高スタート。
米中両国が昨日(1日)、関税を発動させたことがリスクオフ(回避)要因となりました。
予定通りの発動ではありましたが、先週は特に中国サイドから対話姿勢が打ち出されたことでやや期待感が先行しましたから、その反動でしょう。
果たして今週はどうなるか週明けの値動きも踏まえてトレード戦略を考えていきましょう。
中身のない報道に過剰反応するマーケットを冷静に見ておきたい
米中貿易摩擦の解消へ向けてはもはや閣僚級会合は意味をなさず、トランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)と習近平総書記の直接対話・決定以外は価値を持たないでしょう。
昨年末から今年にかけて米中は合意間近と報じられたことは何度もありましたし、ムニューシン米財務長官(スティーブン・ムニューシン)も3月、4月、5月と折に触れて実りある交渉ができた、合意は近いとの見解を示してきました。
しかしながら蓋を開けてみれば、互いに報復関税をかけるという現状なわけで、もはや閣僚や事務方レベルでの交渉は意味をなさないと判断するほかありません。
とはいえ相場は中身のない米中双方の発言・行動に過剰反応するわけで、それはそれとして割り切って見ていくしかないのかなと思います。
目先で注目なのは9月上旬にも訪米するとしていた中国の通商交渉団がどうなるかでしょう。
訪米キャンセルという話ならリスクオフで株安からの円高に振れることになるでしょう。
逆に予定通り訪米、交渉という流れになればドル円を中心に相場は下支えされることになります。
あとはトランプの発言次第でしょう。
NYダウが小高い現状は強気な発言が出てきそうで、まずはリスクオフに備えたいところ。
25,000ドルの大台節目は割り込ませたくないという意図は明らかなので、株価が26,000ドルを割り込んでいた場合は下支えするようなマイルドな発言が期待されます。
これを踏まえるとドル円は引き続きレンジになる可能性が一番高いと考えています。
もっとも本質的に米中の交渉はなかなか進まないと考えるのが妥当ですから、戻りを叩いていくというトレード戦略が第一感ですね。
9月2日〜6日の重要経済指標&イベント
今週は米雇用統計週となりますので、米国関連の重要指標が盛り沢山ですからしっかり確認しましょう。
★★(豪)RBA理事会(3日13:30)
★★(米)9月ISM製造業景況指数(3日23:00)
★(米)8月ADP雇用報告(5日21:15)
★★(米)8月ISM非製造業景況指数(5日23:30)
★★★(米)8月雇用統計(6日21:30)
★★★(米)パウエルFRB議長、経済見通しと金融政策について討論(6日25:30)
特に注目したいのが、雇用統計発表後に行われるパウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)の討論ですね。
経済見通しと金融政策についてということですから、9月の利下げ示唆はあるのかその後の見通しも含めて大注目のイベントです。
結局は売るしかない?戻り待ちがベターか
短期的には米中貿易問題の関連報道や米国の経済指標の数字によって動いていくので、そういった値動きを狙っていくというのもアリでしょう。
とはいえ、これだけ米長期金利(10年債利回り)が低下し結局、米中貿易問題が解消されないということを考えれば、売っていくしかない現状は変わらないかなと思います。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
引き続き105.80〜106.60円といったコアレンジを中心に狭い値動きを続けそうです。
トレードアイディアとしては現状の水準から軽くショートしつつ、106.50〜106.60円ぐらいで厚めに売りポジションを追加したいです。
早めの損切りなら106.80円。
遅めの損切りなら107.20円で106.80〜106.90円でさらに売りポジション追加で。
利食いについては、105円台での底堅さが異様なので上で売れたポジションに関しては、106.10〜106.20円で一旦利食いしたいです。
現状は、106.15円前後にある21日移動平均線が支えになって下げ渋りそうですからね。
トレードは先週とほとんど変わらずです。。(戻)
りがあれば売り、コツコツ利食いといった感じです。
とにかく今週は材料やノイズが多く悩ましいですから、焦らず戻りを待ちましょう。