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2019年初から大荒れ!パウエルFRB議長発言でドル円は上値に限界?
目次
2019年は波乱の年明け?!今後の展望をどう見るか
明けましておめでぎゃあ!というのが先週の相場でした。
週末の雇用統計やパウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)の発言で持ち直したかに見えるドル円相場ですが、果たして今後の展望は?
ということで、今年最初の展望解説となります。
今年も1年どうぞよろしくお願いします。
意外にもパウエル議長の発言で見えたドル円の限界
年明け早々、大幅に円高が進むまさかの展開でしたね。
休暇明けで流動性が低下していたことが大きく影響していましたが、それでも1ドル=104円台まで差し込むのは迫力がありました。
昨年のドル円は値幅が10円未満と変動相場制に以降してから過去最少だったわけですが、今年はいきなり5円も動きましたから、かなりのインパクトでした。
その後はショートカバーが優勢となり、非常に力強い雇用統計やパウエル議長のハト派発言で株高となり、円売りがドル円を押し上げて108円半ばで取引を終えています。
「常に必要に応じて政策を大きく調整する用意がある」
とパウエル議長が発言したことから、利上げの一旦停止が意識されて株高となりましたが、同時にドル安が発生して上値を抑える結果にもなっているため、これ以上の上昇を見込むのは厳しいといった印象です。
仮に利上げ継続、金融政策の引き締めによるドル高があっても、株安による円高が勝ってドル円が下がってきた経緯がありますから、どちらにしても上値を期待するのは難しいように思います。
むしろ、ショック相場が発生して株価が暴落するのであれば、急な円高再びという展開もあり得るわけで、株価が不安定な今は目線としては下を見ていくしかないと考えています。
★★(米)12月ISM製造業景況指数:7日24:00
★★(米)FOMC議事要旨公表:9日28:00
★(米)パウエルFRB議長・発言機会:10日26:00
★(米)12月消費者物価指数:11日22:30
米国経済指標はISM・FOMC議事要旨にも注目
経済指標としては、まずは今晩のISMの結果に注目でしょう。
先週発表されたISMの製造業指数は新規受注の下振れから2年ぶりの低水準となっています。
今夜も弱めの結果となれば、ドル円は下げやすいでしょう。
また、FOMC議事要旨も大きなポイントです。
この時はタカ派的な結果となったことでドルが買われましたが、株安を招いて円高となり、ドル円が大きく下げるきっかけとなりました。
利上げに関してタカ派的なトーンだと、蒸し返されてドル円は下げられやすいので警戒しておきましょう。
それから、政治的には米中貿易協議やシャットダウンを巡る米議会の対立などが材料となるでしょう。
いずれも一筋縄では解決しそうにないだけに要注意ということで。
ドル円はショート・戻り売りを継続したい
先週末の雇用統計から言っている通り、ドル円はショート・戻り売りを狙う局面だと考えています。
NYダウが1,000~2,000ドル上げていくなら話は別として、不安定な株価とドル安という流れを踏まえれば、押し目買いを狙っていくのは厳しいと感じています。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
短期的には108.00~108.60円でのレンジとなっています。
やはり日足ベースで見ても108.70円から109.00円の節目は強いレジスタンスゾーンとなっていますので、まずはここが上値目処になるでしょう。
逆にあっさり抜ければ、110.00円の大台の節目を試しに行くことになりそうです。
具体的なトレード戦略としては、軽く売りポジションを持ちつつ、108円台半ばぐらいから110.00円にかけて売りポジションを追加していく感じでコツコツ売っていけば良いのかなと。
損切りは早ければ110.00円ブレイクの110.10~110.20円。
遅ければ111.10円近辺にある200日移動平均線ブレイクの111.20~111.30円。
利食いに関しては、107円台前半が目先のサポートとなっていますので、短期的には107円台半ばがターゲットとなるでしょう。
もちろん株価が急激に下げている場合などは状況に合わせて、さらなる利幅を狙うことも検討しましょう。
株高局面ですら利上げ減速・停止によるドル安でドル円が上がっていかないのであれば、もはや上昇しようがないのかなと。
これまでのリスクオフによる円高を巻き戻すためには、株高からの円売りというのが生命線になるわけですが、そのためにはとりわけ米国株の上昇が必要となってきます。