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楽観論が相場を支配?今週のリスクはトランプ砲!思わぬ発言に要警戒
先週は米中対立の緩和期待からリスクオン(選好)となり、上値を伸ばす展開となりました。
このほかにも香港政府が逃亡犯条例改正案を撤回したり、イタリアで連立政権が誕生したことも地政学的リスク後退と捉えられました。
流れが変わったかといえば可能性はありますが、為替に関してはまだショートカバーの域を出ないかなと。
というわけで、いつものように今週の見どころやトレード戦略について解説したいと思います。
株価と米長期金利に注目!このまま伸びるなら一段高も
株価に目を向けるとNYダウはここ1ヵ月のレンジ上限を上に放たれて上値を模索する値動きとなっています。
27,000ドル台に乗せると、いよいよ史上最高値トライの意識が強まることは間違い無いでしょう。
低下を続けていた米長期金利(10年債利回り)も反転し、金利高(価格は下落)となっています。
債券は買われ過ぎとの声も徐々に強まっており、やはり目先は株高、金利高、そしてドル高のトリプル高に警戒したいところでしょう。
まぁ先週から今週にかけては、リスク要因が随分減りましたからね。
最も大きいのは冒頭でも書いたように米中貿易戦争への懸念が後退したことです。
9月、10月と事務方、閣僚級レベルで話し合いの場が設けられるとのことで、まずは結果待ちなのでしょう。
ポジティブな言動が見られれば、さらなるリスクオンもありそうです。
それからブレグジット(英国のEU離脱)に関しても、合意なき離脱を避けるために離脱期限の延期を申し入れるという法案が正式に法制化されたことが好感されています。
しかも昨日(9日)にはボリス英首相(ボリス・ジョンソン)と会談していたレオ・バラッカー(アイルランド首相)が、正当な理由があれば離脱期限の延期を検討しても良いと前向きな姿勢を示しました。
当事者国であるアイルランドからの発言ということで、フランス以外は離脱期限延期を追認することが想定され、これらを受けてまずは楽観的見方が優勢となっています。
もっとも、米中貿易交渉にせよブレグジットにせよ、本質的に話し合いに進展があるわけではありませんから、いずれはリスク要因となるでしょう。
ただ、それは少し先の話ですね。
9月9日〜13日の重要経済指標&イベント
今週はECB理事会があり、ユーロの値動きからのドルの値動きを十分見ておきたいところです。
★★★(欧)ECB理事会(12日20:45)
★★★(欧)ドラギECB総裁、定例記者会見(12日21:30)
★★(米)8月消費者物価指数(12日21:30)
★★(米)8月小売売上高(13日21:30)
既にECBによる緩和策、本命は利下げ導入が見込まれており、ユーロの下げは限定的になると考えられます。
むしろ今後の利下げに否定的な見解があると、買い戻される可能性すらありますから要注意です。
あとは米国の重要インフレ指標に小売売上高があります。
まぁ多少悪いぐらいでは今のリスクオン相場にそれほど影響しない可能性も十分ですから、そういったことも踏まえて数字を確認しましょう。
上値も重いがまずは素直についていきたい
市場の雰囲気は改善を続けていますから、今週の大きなリスク要因はトランプ砲ぐらいですかね。
思わぬ発言で相場が荒れる可能性は常に孕んでいますので警戒は怠らずに!
特に株価が高値圏であればあるほど、トランプ米大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)は強気な姿勢で出るとされますからね。
思わぬツイート1つで相場が崩れるリスクは常にあります。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ドル円に関しては、まずは小高い値動きを想定するしかないでしょう。
107.20〜107.50のレジスタンスゾーンを抜けると、いよいよ108.00円台が見えてきます。
107.80円近辺にある89日移動平均線、この中期線を抜けると下落に一巡感が漂いますし、リスクオンの雰囲気が市場を支配していますから、ジワジワ上値を試す流れになりそうです。
トレードアイディアとしては流石に現在の水準は高すぎるので、軽めに程度にとどめておきましょう。
まずは106円台半ば、106.50円ぐらいまでの下げを想定し、この手前、106.60〜106.80円レベルで買いポジを追加してみたいと思います。
いずれにせよドルの値幅は小さいので10〜20銭を目標にちまちま抜いていくことをオススメします。