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昨夜はトランプ砲でドル円急騰!今夜のFOMCはどうなる?トレード戦略は戻り売り!
いよいよ本日はFOMC(米連邦公開市場委員会)です。
昨夜はトランプ砲で株高&ドル円急騰。
果たして今日のFOMCはどうなるかということを中心にトレード戦略も含めて解説していきたいと思います。
トランプ砲で急騰!表面的な電撃合意はありそうか
昨夜はトランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)が中国の習近平国家主席と電話会談し、G20で会談するための調整を始めたとツイート。
米中貿易摩擦解消への期待感が高まり、ドル円が急騰しました。
現状でG20への残り時間を踏まえると、米中が本質的な合意に至る可能性はほぼ0%と言えるでしょう。
ここ数日の話し合いで解決するのであれば、こんな問題になっていませんからね。
もっとも、表面的に合意を装う可能性は十分あります。
大統領選前に分かりやすい外交成果とするため、大筋で合意と発表し、対中関税の第4弾を無期限延期という、メキシコ関税と同様のパターンです。
仮に今日のFOMCで利下げが否定され、株価が大きく下がれば、電撃合意の可能性は高まると言えるでしょう。
もしかするとトランプは、FOMCで思ったほどの利下げがなされないと考えて、このようなツイートをしているのかもしれません。
年3回の利下げは織り込み過ぎ!市場の許容度はどこに?
明日未明、日本時間20日午前3時にFOMCから声明や政策金利、金利見通しを示すドットチャートなどが発表されます。
金利先物市場が想定する今年の利下げ回数は3回となっており、株式市場も3回の利下げという大幅な金融緩和を期待して株価を吊り上げてきた経緯があります。
確かに、ここ最近は雇用統計を中心に経済指標の下振れが目立ちます。
対中関税など貿易摩擦、外的要因の悪化を踏まえれば利下げを行う可能性は否定できません。
それでも、明らかに3回という市場の見通しは間違っていると言わざるを得ません。
市場もそれを分かった上で利下げを催促していると考えられますが、流石に0~1回の利下げ見通しだと、期待外れということで株価が下げて円高になるのは避けられそうにありません。
3回なら満額回答、2回ならまずまず期待感を保てるといったところで、市場の許容度もこの辺りにありそうです。
どう足掻いてもドル円の上値を見込んで行くのは難しい?
ここしばらくはずっとドル円はショート・戻り売りを推奨していますが、今週も基本的にはそうなります。
G20での電撃合意期待がややノイズとなりそうですが、今日のFOMCに関しては、期待外れに終わる可能性の方が高いように思います。
パウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)は、株価が下がった時には迅速に対応していますが、昨日今日の株価を見る限り、引き続き史上最高値付近にあります。
1,000~2,000ドル下落しても調整の範囲内。
であるなら、焦って予防的緩和措置を打ち出す可能性は低いでしょう。
また、FRBのボードメンバー(投票権を持つメンバー)のうち、利下げを明確に支持しているのは半数もいませんからね。
そういった意味で、ドットチャート(FRBメンバーの金利見通し)で2回以上の利下げが示されるのは難しいと考えています。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
ドル円は下値を切り上げてはいますが、なかなか上値を見込むのは難しい状況にあります。
引き続き、108.60~108.80円は売り場の認識。
21日移動平均線が108.80円にありますから、ここから109.00円の節目にかけても強いレジスタンスゾーンを形成しそうです。
109円台も重そうではありますが、損切りは109.30円の浅めに置いておきたい。
利食いは108.10~108.20円ぐらいでしょう。
株価が大きく、例えばNYダウが500ドル以上も下げて、107.80円の底値を割り込んで行く場合は107円前半ぐらいまでは下値余地が広がります。
その場合は株価の動きを見ながらホールドして利益を伸ばしていくのもアリかと思います。
NYダウも最高値近辺で調整したがっているでしょうから、満額回答で株価が上値を伸ばし、ドル円も上昇というパターンはかなり厳しいでしょう。
今週もショート・戻り売りで対応していきましょう。