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トランプ大統領が主役!為替相場はしばらく米中対立問題がメインに
昨日は久々にボラティリティ(変動)の大きい1日でした。
週明けのマーケットオープンは下方向に急落から一転。
あっさり反転して窓埋めという流れです。
かなりチョッピーな値動きが続いていますが、ここから果たしてどうなるのか、いつものように今週の展望を考えていきたいと思います。
相場は米中対立がメイン!利用され続けるパウエルFRB議長
先週はパウエルFRB議長(ジェローム・パウエル)のジャクソンホールでの発言が注目されましたが、その後にトランプ大統領(ドナルド・ジョン・トランプ)が関税引き上げを発表したことで、一気にイニシアチブ(主導権)を持って行かれる格好となりました。
パウエル議長の発言内容については概ねバランスをとった内容でした。
ただ7月時点よりはややハト派・利下げといったスタンスに傾いており、特に世界的な景気の減速・停滞リスクに言及し必要があれば対応するとしていました。
このようにパウエルは当たり障りのない当然のことを言ったまでではありますが、これをすかさず利用したのがトランプです。
中国が米国からの輸入品に報復関税をかけると発表したことを理由に、さらなる関税引き上げを行うとしました。
さらなる引き上げとなれば中国の景気、ひいては世界経済が停滞するのは必至。
そうなればパウエル議長も利下げしなければなくなるというわけです。
このような流れから、利下げ期待も高まって週末はドル安。
さらにリスクオフ(回避)からの株安で円高という流れになっています。
完全に相場の主役に躍り出たことになったトランプの発言に今週も注目が集まることでしょう。
そして昨日はマーケットオープン直後の売り一巡後は、中国の劉副首相が
「中国は摩擦を解消する意思がある」「貿易戦争のエスカレートに反対する」
と言った発言をしたことで期待感先行からの円売りでドル円やクロス円が急騰しました。
また夕方にもトランプ大統領が、
『中国から連絡があった、交渉を望んでいる』
といった発言があったと報じられたことで急騰しています。
ただ相変わらず伸びきれないですね。
今後も話し合いや交渉が続けられるでしょうが、ここ1年以上なんら進展がなかったのが現実です。
株価が下がるとトランプも態度を軟化させますが結局、交渉が成立することはないのでまずはそのつもりで見ておくしかないでしょう。
8月26〜30日の重要経済指標&イベント
今週は米国を中心に重要な経済指標が発表されますから、しっかり確認しておきましょう。
★(米)7月耐久財受注(26日21:30)
★★(独)4-6月期GDP・改定値(27日15:00)
★★(米)4-6月GDP・改定値(29日21:30)
★★(欧)8月消費者物価指数・速報値(30日18:00)
★★(米)7月個人消費支出(30日21:30)
週末の欧州の消費者物価指数、米国の個人消費支出はコア指数(PCEコア・デフレーター)を含めて注目されるところでしょう。
米国の経済指標は堅調そのものなので、この一連のインフレ指標で欧州との差異が明らかになれば、ユーロ安とドル高という流れが鮮明になる可能性があります。
戻りは売り場の認識!慌てず騒がずショートで対応したい
先週もショートで大勝利でしたが、おそらく今週もショートでいけると思います。
なんだかんだ、ある一定レベルのドルの強さは維持されるでしょうが、米中対立緩和・進展期待が大きく膨らまない限りはトレンドが大きく変わるとも思えませんからね。
しかも合意間近と言いながら、これまでもなんども裏切り続けてきたわけですから、よほどのことがない限りは反発しても売り場の認識です。
ドル円の日足チャート相場(GMOクリック証券FXネオより)
107円台に乗せきれない状況は相変わらずです。
107.20円に損切りを置いて現状の水準から売りつつ、106.30〜106.60円といった水準で売りポジションを厚めに追加したいところでしょう。
やはり106円台ミドルでの重さはかなり目立っていますからね。
利食いは105.00〜105.20円が異様に底堅いので、105.30円レベルでは一旦利食いして様子を見たいところ。
大きく下げる流れになってもなかなか崩せずにいますから、ツッコミ売りはなるべく避けて早くても105円半ばぐらいまで戻りを待つようにしましょう。